作品紹介(きらら)

【ゲスト作品紹介】まんがタイムきららキャラット編(2010~2011)

惜しくも連載に届かなかった「ゲスト作品」、今となっては読む手段も非常に限られ、読者の記憶から忘れ去られるのを待つ一方となってしまいましたが、今に続くきららの長い歴史の礎となった彼らの存在を風化させないためにも、私の知っている範囲で作品を簡単に紹介していきたいと思います。

※更新は不定期になります。連載作品のゲスト回は対象ではありません。

2010年1月号~

『ふわほわクエスト』(著者:hirary)

掲載号:2010年1月号・2月号・3月号
❝謎の地図を手に入れたー! 冒険のにおいがするよー!❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年1月号』.芳文社.95頁)

とわ、よもぎ、かりん、ふみの4人の少女が送る学校生活での日常を描いた作品。主人公が謎の地図を手に入れるところから始まるストーリーや「クエスト」というタイトル、扉絵の意味ありげに地図を眺める主人公といった要素から冒険・探検をテーマにした作品かと思いきや、謎の地図は第1話であっさりと物語からフェードアウトしていき、第2話では何事もなかったかのように学校の野外演習に出かける様子が描かれました。

主な登場人物:とわ、よもぎ、かりん、ふみ

『Girls f/2.8』(著者:永深ゆう)

掲載号:2010年2月号・3月号・4月号・6月号・7月号
❝自分で撮っておいてなんだけど 何撮りたかったのかさっぱりわかんない❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年2月号』.芳文社.149頁)

帰宅部である主人公、ツツジがカメラ好きの友人からの誘いをきっかけに「写真部」に入部するというストーリー。明るく能天気な主人公のツツジ、デジタル一眼レフを中心にカメラを複数台所持する本格派の友人のしおん、新しいことに挑戦しようと陸上部から転身したせり、トイカメラの愛好家でセクハラ魔の部長の桔梗(ききょう)の4人の女子高生を主役に据えた、きららの部活モノとしてはオーソドックスなスタイルの作品。

主人公が写真部に入部した理由が「他にやることもなく、部長が面白そうだから」と、カメラそっちのけの理由であり、部の活動にも使いきりカメラで参加するなど部活モノとしては圧倒的な緩さが特徴。専門用語や解説も少なく部員の和気あいあいとした日常が中心といった作風です。

因みに作品名の「f/2.8」とはカメラの絞り値のことで、レンズから入る光の量を調整します。fの値が小さいほど光の量は多くなりますが、「2.8」という数値にしたのはこの作品にも沢山の光が集まって欲しいという願いからなのでしょうか。

主な登場人物:ツツジ、しおん、せり、桔梗

『Fly・High』(著者:赤瀬よぐ)

掲載号:2010年2月号
❝学校でバンジージャンプはだめだって‼❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年2月号』.芳文社.193頁)

大空に憧れた主人公、カナとその友人であるユリの学校生活を描いた作品。空に憧れるあまり学校でバンジージャンプを決行しようとする行動力、❝退屈な日常から飛び立ちたいの‼❞(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年2月号』.芳文社.200頁)といったセリフからカナの大物感が伝わってきます。

後にまんがタイムきららMAXにて、人力飛行機を作成する少女たちを題材にした『そよ風テイクオフ』(著者:うみのとも)が連載されました。カナは作中にて飛行機や気球を否定し自力での飛行に拘っていましたが、大空だけにどうやって話を着地させるつもりだったか気になります。

主な登場人物:カナ、ユリ

『お世話します!』(著者:みっち)

掲載号:2010年3月号
❝今日からはピカピカの部屋と温かい食事を提供するわ覚悟なさい大家のの!❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年3月号』.芳文社.40頁)

強面だが礼儀正しい男子学生、大家一三(たいか いさ)の元にある日突然、二人組の怪しげな少女、かねと硝子(しょうこ)が訪ねてくる。家族からの依頼で契約者の家事を手伝うという二人であったが、二人の言う契約者とは一三の隣人、大家のの(おおや のの)であり人違いであった。

おそらくここからロリ家政婦と主人公たちによるドタバタコメディが展開されていく予定だったと思われますが残念ながら1話のみの掲載。最後の苗字の読み間違いオチにすべてが詰まっています。

主な登場人物:大家一三、大家のの、かね、硝子

『3イコール1』(著者:梨悟憐)

掲載号:2010年3月号・4月号・5月号
❝1コください やっぱ3コ❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年3月号』.芳文社.144頁)

おっとり次女の夕夏(ゆうか)、ちみっこ長女の凛(りん)、反抗期?三女の理央(りお)の凸凹三姉妹が送る穏やかな日常を描いた作品。姉妹の順番が分かりづらかったのか3話目でコマ外に登場人物紹介が追加されました。

第1話の冒頭で次女と長女がそれぞれ、焼き芋とあんまんをタイトルにちなんで1コから3コと言い直して購入するシーンがありますが、その流れに沿って三女も何か購入するのかと思いきや、その後何事もなく話が進み思わずツッコミを入れてしまいました。

因みに本作品の第1話が掲載された2010年3月号には、同じく数式が作品名になっている『≒・ニア・イコール』(著者:むらたたいち)がまんがタイムきららより出張ゲストとして掲載されています。偶然なのか意図してなのか、掲載順は本作品のひとつ前となっています。

主な登場人物:夕夏、凛、理央

『勘弁してください』(著者:かにかま)

掲載号:2010年5月号・6月号・7月号
❝教室ごと粉々にする気かおまえは‼❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年5月号』.芳文社.112頁)

破天荒な主人公、みくにとその友人のもっちゃん、うつだが送るコメディ色の強い作品。みくにの作成した出鱈目なアイテムにもっちゃんが振り回されるという構図、コメディのテンポなどからは同誌の『キルミーベイベー』(著者:カヅホ)へのリスペクトを感じます。

作品名もそうですが、第1話の扉絵の上に書かれた「…神様、うまれてきてごめんなさい。」という意味深な文章など、キルミーに似ていることを自覚しているのでしょうか。

余談ですが、氏の次回作のタイトルは『もうダメかもしれない』、本作品と同様になんだか弱気なタイトルですがこちらは2011年2月号より連載がスタートしました。

主な登場人物:みくに、もっちゃん、うつだ

『かすみのそら』(著者:みなみ)

掲載号:2010年5月号
❝転校して1週間経ったのに… 全然坂が上がれません…❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年5月号』.芳文社.196頁)

急な坂の上にある「坂の上高校」に転校してきた虚弱体質気味な主人公、片瀬佳澄とその友人である鈴香、美樹が送る学校生活を描いた作品。

直球過ぎる高校名に微笑している内に物語を読み終えてしまい、ゲスト作品の儚さをひしひしと感じた作品です。

主な登場人物:片瀬佳澄、鈴香、美樹

『ONI-ONI』(著者:赤瀬よぐ)

掲載号:2010年6月号
❝む?コクリはオニだから ケガなんかしないぞ❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年6月号』.芳文社.211頁)

家出をして人里に降りてきたオニの子コクリが人間であるマナの家に居候する物語。1話の中でオニとニンゲン間の寿命、体のつくり、食文化の違いを描写するなど異種間交流モノの基本を押さえています。

作中ではオニは人間を食べるそうですが、被食者と捕食者の関係を描いたきらら作品というと直近では『マグロちゃんは食べられたい!』(まんがタイムきららMAX/著者:はも)が話題を呼んだことが記憶に新しいですね。当作品とは主人公たちの関係性が真逆となっていますが、本作品も物語が進めばコクリが友人を食べるか否かで葛藤するような展開が用意されていたかもしれません。

主な登場人物:コクリ、マナ、ミツキ

『あさねてひなた』(著者:るい・たまち)

掲載号:2010年8月号・9月号・10月号
❝えへへー 可愛いなぁー ムキムキのたわしみたい❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年8月号』.芳文社.114頁)

動物に懐かれない体質でありながらペットショップでアルバイトをする主人公、亜実(あさね)の仕事での様子を描いた作品。

物語のマスコット枠にもなりそうな「主人公に初めて懐いた豆紫の子犬」が次のコマには飼い手が見つかるという展開は少々意外でした。

多くのアロマ精油が猫には有毒であるということは豆知識として覚えておきましょう。

主な登場人物:亜実、ヒナ、かりん、鷲田酉(わしだ ゆう)

『かしまし』(著者:百円ライター)

掲載号:2010年8月号
❝二人共もっと私みたいに恋に積極的に生きてください!❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年8月号』.芳文社.132頁)

多感な時期である女子高生たちの恋愛トークを描いた作品。本物のラブレターを前に周囲の人間が誰一人まともな回答を用意できないお約束展開、屋上で待つというラブレターを受け取った主人公を僻んでその場で屋上の立ち入りを禁止する大人気ない女性教諭が印象的でした。

因みに作品名の「かしましい」はやかましい、耳障りという意味であり「女三人寄れば姦しい」ということわざもあります。

主な登場人物:田中ミキ、鈴木ユキ、ギン

『料理のまみむめも』(著者:パインパ)

掲載号:2010年8月号
❝それはねぇ……アタシは…パ…パ パシ… お菓子屋さんになりたいのです‼❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年8月号』.芳文社.170頁)

パティシエを夢見る女子高生、真下トモミが同級生である守田ナナエに振る舞われた手作り洋菓子をきっかけに調理部に入部するという物語。

パティシエを志望していながら食べる描写しかない、そしてそのパティシエも最後まで発音できない主人公のあざとさが好きです。

主な登場人物:真下トモミ、村川カオル、守田ナナエ

『キミにカケル!』(著者:ぴかち)

掲載号:2010年9月号
❝ここは暮坂高校漫画研究部 夢と 希望と 青春をかける者達が集う場所だ…!❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年9月号』.芳文社.159頁)

漫画研究部に所属する少女たちの学校生活を描いた作品。本作品は同名のタイトルでまんがタイムきらら2010年8月号・9月号・10月号にも掲載されており、こちらは本誌掲載に合わせたPR漫画といった立ち位置です。物語などについては下記記事をご覧ください。

本誌では触れられなかったつぐみの描く漫画のジャンルや、先輩部員である吾妻凛(あずま りん)と八百板幸(やおいた さち)の掘り下げが丁寧で個人的にはこちらの方が読みやすいと感じました。

主な登場人物:榎本カケル(えのもと かける)、黒澄つぐみ(くろずみ つぐみ)、吾妻凛、八百板幸

『ネコのおつかい』(著者:かやッぺ)

掲載号:2010年9月号
❝じゃあ壱万円札作ろっか❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年9月号』.芳文社.204頁)

いとこ同士の山猫ナナとユキが人に化けおつかいに町へ出かけるという物語。一万円札の偽造という大罪を犯しておきながら、バレたら「保健所」行きという考えの甘さが実に動物らしいなと思いました。

また、彼女たちが耳を隠すために着用している帽子のデザインと「ユキ」という名前から”学園生活部の彼女”の顔が脳裏をちらついて仕方がありませんでしたが、掲載年は本作品の方が先です。

主な登場人物:ナナ、ユキ

『ハニーズレッスン!』(著者:PANDA)

掲載号:2010年11月号・12月号、2011年1月号
❝お母さんのような立派な女性になってみせます‼❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年11月号』.芳文社.133頁)

才女であった母に憧れ聖桜高校に入学した姫野まゆりは、入学早々、怪しげな女子生徒三人組に勧誘され廃部寸前だった「花嫁修業部」に入部するというストーリー。

花嫁修業ということですが、第2話では茶道、第3話では社交ダンスと随分と古風なメニューとなっています。

主な登場人物:姫野まゆり、結城美琴、長谷川春香、西園さき、成瀬アキラ

『めいめいドミニクス』(著者:IMO)

掲載号:2010年11月号
❝そっか…私宇宙人だったんだ…どうりで朝起きれない筈だよ❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年11月号』.芳文社.208頁)

アパートで独り暮らしをする女学生たちのゆるふわ日常物語……と思いきや最後の2ページで唐突に主人公を含めアパートの住人全員が宇宙人であったことが判明する超展開に。最後のコマの「盛り上がってるけどこのコマで終わりだよ」から漂う哀愁を含め、読み切り作品の美学が詰まった作品です。

主な登場人物:安達りん、つばめ、鉄ゆう(くろがね ゆう)、萩原みなみ、橘ねる

『商店街ヘルズゲート』(著者:村上ゆいち)

掲載号:2010年12月号、2011年1月号・2月号
❝ジャージは人間界で一番クールな服じゃないか❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2010年12月号』.芳文社.149頁)

商店街で駄菓子屋を営む少年、小林直太朗の元に突然居候することになった商店街の女性会長、佐谷はなんと悪魔であった。生活力皆無なダメ悪魔の佐谷とそんな彼女に密かに思いを寄せる直太朗が個性豊かな商店街の住人を巻き込んで送るドタバタ日常コメディ。

きららだと少し珍しい「オネショタ」要素のある作品。強大な力を持つ悪魔でありながら力を使うことをためらう意味深な描写もありますが、残念ながら伏線が回収される日は訪れませんでした。

主な登場人物:小林直太朗、佐谷、虎姫

2011年1月号~

『アヒルの多い雑貨店』(著者:シバユウスケ)

掲載号:2011年1月号・2月号・3月号
❝うん!だから私バンビちゃんいないと何にも出来ないの!!❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2011年2月号』.芳文社.125頁)

マイペースで写真好きな主人公、水川あひるはある日、街中で偶然見かけたアヒルを追いかける内に異国情緒ある雑貨店に迷い込んでしまう。

雑貨店で働く少女たちを描いた作品。第1話からあひるの写真好きな設定を前面に押し出し、続く第2話でも写真部へ見学に行くまでの様子を丁寧に描いたものの、その後、写真部員の意識の高さに萎縮し入部を見送る意外な展開に。タイトルにもある雑貨店で働き始めるまでの経緯を綿密に描写しているものの、ゲスト掲載ではこの展開の遅さが徒となってしまったのか3話のみの掲載となりました。

あひるが写真部への入部を見送ったのは、見学に行った際に在部生から自身が愛用しているトイカメラでは性能的にコンクールでの入賞は厳しいと言われたことが決め手でしたが、同誌で約1年前に掲載されていた写真部を主役にした『Girls f/2.8』(著者:永深ゆう)では、部長がトイカメラ、主人公が使いきりカメラを愛用していたことをふと思い出し複雑な気持ちに。

「コルマールをモデルにしたと思われる町に看板動物のいる雑貨店」という設定から、MAXで掲載されている某喫茶店漫画が脳裏をよぎりますが、当作品の掲載号は2010年12月号と本作品とほぼ同時期になります。

主な登場人物:水川あひる、大貫鹿乃子、鯨井るい(くじらい るい)

『リア充撲滅委員会』(著者:コバシコ)

掲載号:2011年2月号・3月号・5月号・7月号
❝リア充に神の裁きを…❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2011年2月号』.芳文社.91頁)

男子高校生の岡部シゲキはある日、「Riajyu(リア充”)Eradication(撲滅) Committee(委員会)」通称「REC」を名乗る怪しげな3人組に撲滅対象として拉致されてしまう。すぐに手違いであったことが分かり一度は解放されるが、美形の割に友人が少ないことから適性を見込まれ半ば強引にRECに入部させられてしまうことに。

ストレート過ぎる作品名だけの出オチ作品かと思いきやコメディのテンポがよく非常に読みやすいと感じた作品。「撲滅」と謳っているものの実際には非リアであるシゲキたちの他愛のない会話がメインとなっています。

RECのリーダーである笹森は重度の男性アレルギーであり、そのことが原因で部を設立するに至った筈なのですが、設立時のメンバーに明らかに男性と思われる小渕充という生徒がいます。実は彼が女性だったという伏線なのかが気になりますが、ビジュアルからして明らかにネタキャラなので突っ込むのは野暮かもしれません。

主な登場人物:岡部シゲキ、笹森、ニワコ、小渕充

『ユメミルかねこ』(著者:oh)

掲載号:2011年4月号・5月号・6月号
❝高校生になりたいって毎日神様にお祈りしていたら願いを叶えて頂けて…❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2011年4月号』.芳文社.128頁)

高校の入学式直前に溺死した少女、金子夢見(かねこ ゆめみ)は神への祈りが通じたことで霊体のまま現世に蘇り、悲願であった高校生活をスタートさせるという物語。

丸みを帯びた温かみのあるキャラクターデザインが印象的。こういった設定の作品にありがちな住所不定の少女が友人宅に居候するという展開にせず、律義に拝石下の納骨室を住居にする設定には驚きました。

「入学手続きはどうやって?」「制服はどこから?」「納骨部屋の構造は?」といったツッコミは野暮、全ては神のなせる業。

主な登場人物:金子夢見、太田ありさ、木下裕理

『びりけん。』(著者:IMO)

掲載号:2011年4月号
❝ビリヤード一回勝負でどう? ただし負けたらキミはウチに入部という条件でね❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2011年4月号』.芳文社.200頁)

「女子高生×ビリヤード」を題材にした作品。同記事で紹介した『めいめいドミニクス』の著者であるIMO氏の次回作に当たる本作品。あまりの超展開ぶりに少しイジってしまった前作とは対照的にビリヤードを題材にした超正統派な作風です。

食事の奢りを賭けた勝負の最中に割り込んでしまった主人公の言い分が「怪人に追われて」で、また宇宙人かと思いましたが、今回は正真正銘の地球人でホッとしました。

入部を賭けてハンデありの勝負で完敗、さっきのは冗談だったと一度帰されるものの思う所があったのか後日、自分の意思で入部を決意するという部活モノの導入としては王道ともいえる第1話でしたが、残念ながらこの1話のみの掲載。

少々珍しいビリヤードを題材にした作品。私はきらら作品でこういったスポーツや趣味の知識を広く浅く知るのが好きなので是非とも続いてほしかったです。

主な登場人物:マヤ、、ミナ、サキ、カホ

『モコモコニンニン』(著者:ホリ)

掲載号:2011年5月号
❝見せてあげましょう 忍の本気を❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2011年5月号』.芳文社.204頁)

忍の里を抜け出した少女モコが普通の女子高生になるまでの日常を描いた作品。

本作品は、まんがタイムきらら2010年10月号・11月号、2011年1月号・2月号にも掲載されています。物語などについては下記記事をご覧ください。

『ステップ×ステップ』(著者:美月めいあ)

掲載号:2011年6月号
❝でもやったことない人にこそゲームの面白さを知って欲しいな…なんて❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2011年6月号』.芳文社.162頁)

ゲームソフトを遊んだ経験をもとにゲーム制作を行う部活「トイ研」を舞台にした作品。第1話は勧誘までの駆け引きを描いただけで終わってしまい肝心の活動内容は最後まで分からず終いに。お菓子の食べ放題に釣られて入部を決めてしまうのはなんともきららっぽいです。

主な登場人物:真白ここあ、春菜融吏(はるな ゆうり)、風音鈴(かざね すず)

『読書びより。』(著者:森名尚)

掲載号:2011年7月号・8月号
❝放課後―誰もいなくなった教室でひっそりと 私たち”読書会”は活動しています❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2011年7月号』.芳文社.160頁)

読書好きな少女たちが送る放課後の読書ライフを描いた作品。ここでいう「読書」の定義は広く、グラビア誌を愛読する登場人物もいるなど非常にフリーダム。

作中にて主人公が書いた校内新聞で自身の小説を酷評されたことをきっかけに主人公に弟子入りする少女が登場するのですが、その少女が執筆した小説の名前が「こはる日和」、偶然にも同名の作品がまんがタイムきらら2014年11月号から連載されました。因みに少女のペンネームは皆森夜那(みなもり やな)

主な登場人物:舞阪詩織、麻耶、詠子、守谷ななみ

『ひなりな』(著者:桑島黎音)

掲載号:2011年8月号・11月号、2012年1月号
❝よくお聞きください!3年4組白河梨菜さんは私の大事な人です!! 誰も手を出さないでください!!❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2011年8月号』.芳文社.109頁)

いとこの白川梨菜(しらかわ りな)に一方通行な愛を向ける主人公、白川陽菜(しらかわ ひな)の学校生活を描いた作品。

口を開けば梨菜ことばかりで会話のキャッチボールもままならない、梨菜の友人にも激しく嫉妬する、そんな陽菜の一途さと不器用さがなんとも愛らしいです。

主な登場人物:白川梨菜、白川陽菜、すみれ、浅野はづき

『エタ研 Seekers of immortality』(著者:赤瀬よぐ)

掲載号:2011年9月号
❝エターナル研究会略してエタ研では… 不老不死の研究を行っているのだ!!❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2011年9月号』.芳文社.207頁)

高校生になり小学校以来に再会した実柚(みゆ)と麻菜(まな)、小学生から成長が止まってしまった実柚に対して見違えるほど身長が伸びた麻菜であったが、そんな麻菜は日に日に成長していく自身の体を憂い不老不死に執着するようになっていた。

幼児体型であることがコンプレックスであるにもかかわらず、そのことを狂信的に賛美された挙句、不老不死を紐解くためのサンプルとして扱われる実柚がただただ不憫でなりません。

漫画作品としてコメディっぽく描かれていますが「久しぶりに再会した友人が宗教まがいの活動を行っており、そこに半ば強制的に入会させられる」というあまり笑えないエピソードになっています。

主な登場人物:実柚、麻菜、風宗葉子(かざむね ようこ)、土橋(つちはし)

『アライバルサバイバルリバイバル』(著者:IMO)

掲載号:2011年10月号
❝夏―煌めく太陽 碧い白い砂浜 そうでわたしたちは今― 遭難しています❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2011年10月号』.芳文社.201頁)

南の島で遭難してしまった少女たちのサバイバル生活を描いた作品。最初の4コマで上記の台詞を、続く4コマで「友人の提案で南の島へ➡何故かイカダで出発➡嵐に巻き込まれ遭難」と、僅か8コマの中で怒涛の展開を描きました。前作で鳴りを潜めたと思われた超展開ぶりが帰ってきてしまいました。

その後の展開も、いまいち危機感がない友人にしびれを切らし飛び出した主人公と思われる少女アイがログハウスを発見、南の島への旅行を提案した友人の証言によりプライベートアイランドだったと判明するオチが待ち受けています。この1話で終わらせるという力強い意志を感じます。

主な登場人物:アイ、エリ、ミカ、ユキ

『こーじーまいすてりー』(原作:春原ロビンソン、作画:Ixy)

掲載号:2011年12月号
❝聞いて!事件だよ! 私の教室に知らない人がいっぱいいるんだ!!❞
(引用/『まんがタイムきららキャラット2011年12月号』.芳文社.134頁)

春から晴れて高校生となったゆきとなおは、校門前で一人勧誘活動を行う「探偵部」の少女と出会う。1話のみの掲載で探偵部の活動内容どころか部長の名前すら分からぬまま幕を閉じてしまいましたが、ビジュアル面と節々から感じられるコメディの質の高さは、さすが両氏といったところです。

主な登場人物:ゆき、なお

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