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【ブルアカ】メインストーリー感想~過ぎ去りし刻のオラトリオ編~

はじめに

ブルアカ記事ではお久しぶりになりますMacKeyです。

前回の記事、【ブルアカ】あなたは一体何者?~守月スズミ編~がそこそこ多くの方に見て貰えたようで、私の妄想全開自警団SSと並んで当ブログの上位記事3つの内、2つがブルアカ関連になってしまったことに頭を抱える毎日です(漫画紹介ブログとは……)

「きたかわ」のおかげで何とか体裁は保っているものの、それも時間の問題……もういっそのことそっちに舵を切ってもいいかなと思い始めた頃、直近で実装されたメインストーリーに久々に“あの生徒”が登場すると聞き、これはもうやるしかないと思い立ったのがこの記事を書いたきっかけになります。

ここまで書くと予想もつくと思いますが、メインストーリー感想と言いつつ、肝心のストーリーはほぼ割愛で、ほとんど守月スズミの話しかしてません。

トリニティの政治が何だとか、アリウスがどうとか、新キャラのスバルが凄く好みとか、そのあたりに関しては……

完全にコレ。

ここからは、約2年8ヶ月ぶりのスズミの登場で舞い上がったオタクが、ストーリー実装当時に感じたことをつらつらと書き綴っただけのものになります。その点をご理解の上で読んでいただけると幸いです。

本編に入る前の余談

アリウスなの?そうじゃないの?どっちなんだい騒動

季節は夏、ハーフアニバーサリーにて待望の水着ティーパーティーが実装されたことで大盛り上がりのブルアカ。

季節限定イベントもハフバに恥じないボリューム。スズミファンも水着自警団の実装こそ叶わなかったものの、これなら後日談等での掘り下げに期待できるとストーリーを読み進めていったが……

トリニティとゲヘナ、学園の垣根を超え様々な生徒が共演する中、自警団は………………(アイドルイベの時にも見た光景)

後日談どころかミニゲームにすら登場しなかった悲しみを埋め合わせるように、必死に水着茶会のガチャを回し続けてから一ヶ月が過ぎようとしていたころ。

ハフバの終わりと共に燃え尽きかけていたスズミファンたちの静寂を破るように、突然実装された“あるサイレント修正”を皮切りに界隈は再び沸き立つのであった。

事の発端は、8月17日に公開されたブルアカらいぶ!みに♪~りとらい~にて発表された、メインストーリーVol.6 「過ぎ去りし刻のオラトリオ」編の実装告知。PV等からエデン条約編後のアリウス分校の生徒たちを描いた物語であることが判明しており、新生徒の登場も相まってSNS場では大きな盛り上がりを見せていたが、この時、スズミファンたちの脳裏をよぎったのが「例の没設定」

過去の記事でも取り上げたことがあるが、スズミには色々あって“元アリウス疑惑”がかけられており、その根拠の大本が初期の立ち絵に描かれていた「Vanitas vanitatum et omnia vanitas.」の文字。

立ち絵の方はアプデによってサービス開始後早々に削除されたにもかかわらず、SDにはその後も刻印が残り続けたことから、コアなファンの間で語り草となっていたこの設定が、ここにきて再び注目されることになる。直近でヘイローの色が修正されたにも関わらず、こちらはノータッチだったのも期待を煽る要因となった。

そして、9月4日にそれは起こった。あるプレイヤーが、アプデ後にスズミのSDから例の刻印が消えていることを発見したことで、(ごく一部の)ファンは騒然。

「このタイミングで修正するのはストーリーに出る伏線。」
「わざわざ消したんだから、もうアリウスとは関係ないことの意思表示。」
「だったらもっと早くに修正してたはず。」
「いや、スズミのキャラ的に……。」

危うくスズミの解釈でひと悶着ありそうな雰囲気になったところで、「まぁ見てみない事には分からんか……。」と、各々気持ちを飲み込み2週間後に迫るメインストーリー更新を待つことになったのだった。

そして迎えた当日……

スズミ 2年8カ月のパトロールから帰還

安心というか「無事だったんだね……‼」という安堵に近い

最後に登場したメインストーリー最終章から約2年8カ月ぶりの再会。一体今までどこをパトロールしていたんだ……もはや失踪レベルである。何はともあれ、まずは再会を喜ぶ。心なしか背も伸びたような気がするが多分気のせい。

ゲーム内でこうして二人が並ぶのもかなり久しぶり。

気持ちが昂ってありもしない自警団の行動理念を口走るレイサに少し戸惑いながらも訂正を入れるスズミ、という短いやり取りではあったが「よかった、あの時のままだ……。」と深い安心感を覚える一場面。勉強と自警団を両立すると言っているがレイサの成績は結構良かったりするのだろうか……?

何気に自警団の活動以外でもこうして二人でいる様子が描かれたのは非常にうれしい。場所がフードコート(?)なのも庶民感というか親しみやすさがあっていいし、この場所に誘ったのがスズミなのかレイサなのかで想像が膨らむのもグッド。

それにしても、最初に登場したのがエデン条約編での主役である補習授業部なのは納得だが、2番目に登場するのが自警団なのはかなり意外。実装前の一件もあって「もしや本当にがっつり本筋に関わるのでは……?」と期待した次の瞬間、早々に会話が終わってしまい図書委員会が出てきた瞬間に察した

「あぁ……自警団が特別扱いされた訳ではなく『ストーリー更新だョ!トリニティ全員集合』のパターンだ……。」

内心がっかりもしたが、一切登場しない可能性すらあった中で一瞬とはいえ顔を見せてくれただけでもありがたいので、気持ちを切り替えてストーリーを読み進めることにしたが、この時の期待が全くの見当違いでもなかったことがこの後すぐにわかるのであった。

余談だが、補習授業部➡トリニティ自警団➡図書委員会という登場順にかなり意図的なものを感じる。なんかこう……忘れてませんよアピールというか、これは期待していいやつなのだろうか……?

こちらも久しぶりの登場。
因みに何故かあらすじで図書委員会だけ名前が省かれている……不憫

校外学習ゲスト講師 守月スズミ

物語も終盤に差し掛かってきたころ、校外学習と評しアリウス生とトリニティを見て回る先生一行。

途中、価値観の違いで生じたトラブルにより住民から言われもない非難を浴びる憂き目にもあってしまったが、その後立ち寄ったカフェで束の間の平穏に心落ち着かせていたスバルたち。そこへ……

一回暗転挟んでくるベタな演出が憎たらしい。けど、ありがとう……

スズミ、まさかの2度目の登場……‼

「まさかこんなところでお会いするとは。」は、こっちの台詞である。思わぬゲストの登場で緊張感の走るアリウスの面々、所属を尋ねられて咄嗟に「……私たちも、先生の生徒です。」と、かなり苦しい誤魔化し方をするスバルであったが……

スケバンだろうが、自分の学園にミサイルを落とした連中だろうが、敬称を付けることを忘れないスズミ。

流石スズミ察しが良い。この後で「あっ、思い出しました!」で済ませるレイサとの温度差がプレイヤーの緊張をほぐす。事情をよくわかってなさそうなレイサがとんでもない失言をかましそうになったところで、すかさずスズミのフォローが入った。

世間知らずなレイサの尊厳を傷つけまいとするスズミのファインプレー。秘書か?

流石スズミ気が利く。ここまで先生の助言等は一切ない。一目でスバルたちをアリウス生と見抜き、両学園の軋轢を考慮しながら必要な情報だけをレイサに説明し、極力波を立てないように立ち回ってくれた。しごできスズミ。

因みにここのスズミによる説明はスバルたちにも聞こえていたようで、このことに対してなにやら意味深な台詞を残していく。スズミがどんな風にアリウスのことを説明したかは気になるところ。

「慎重に要点だけ」と言っているため、学園間の怨恨など際どい話題は避け、事実ベースで淡々と説明してそうだが、本人たちもいるので「彼女たちには彼女たちなりの正義や事情があった」くらいのフォローは入れてくれてそう。

その当然の権利すらなかったアリウス生へ繰り出される、純粋さゆえの無慈悲な一言。
決して悪気があったわけではないことがこの後の発言で強調されている。

ここでレイサからドキッとする発言が……相手が相手なだけにかなり危うい発言ではあるが、物語のテーマに深みを持たせるために必要な投げかけであったと思う。

レイサもこの後すぐに場の雰囲気から失言だったことを察して謝罪しており、思いやりは十分にあるけど、発言や行動のコントロールが苦手なレイサの人柄に配慮した良い役回りだった感じる。

後述するスバルたちの発言もそうだが、このエピソードでは、物語の都合上必要な嫌味ともとれる発言を、キャラクターに配慮しながら慎重に書いているのが良く伝わってきた。スズミの言葉を借りるなら「誰かがやらないといけないこと」なんだと思う。

仲間のため、生活のため、汚れ仕事をこなして高額な報酬を受け取っているスバルからすれば当然不思議に思う所だろう。

話は変わり今度は自警団サイドに焦点が当たる。見返りがあるわけでもないのにどうして戦っているのか?と言う自警団の根っこの部分を問うスバルの何気ない質問。

「よくぞ聞いてくれた……。」と言う感じ。逆にこんな大事なことに4年半も触れられていなかったことに改めて衝撃を受ける。ここまで実態が不明瞭な組織も中々ない、そりゃ正実と真っ向から対立する危ない集団とか変な噂も経つわ……。

心底気まずそうなスズミ。冒頭で自警団に特別な理念はないと言った後にコレである。

地雷原でダンスを踊るレイサ。SSの挑発付与はここでも発揮され「当然の権利」「手の届かないところにある正義」「愛も平和もある」と、テンポよく片っ端から踏み抜いていく。これにはスバルも思わず「暇そうに見える」と、棘のある言い方をするが……

レイサ「私、バカだからよくわかりませんけどぉ……人助けって、ただ、そうしたいからっていう理由だけで十分なんじゃないですかねぇ……。」

流石防御型のタンク、この程度の嫌味にはびくともしない。回避に頼らずあくまで受けきるスタイル。清々しいまでの開き直りっぷりを披露した後、「自分がそうしたいから助けるだけ」と持論を語るレイサだが、よく見ると先ほどまで困り顔だったスズミが通常の表情に戻っている。

レイサの無鉄砲ぶりに振り回されながらも、こういった根底の部分で共感し合えるから共に行動していることが分かるお気に入りの場面。

絆ストーリーでは対人関係で悩みもしていたが、ある程度吹っ切れた様子。
レイサの張り切りズムもアリウス相手だと丁度いいのかもしれない。

持ち前の明るさでアリウス生徒の心を絆すレイサ、それとは対照的に距離を置かれてひっそり傷つく人間味のあるスズミを見て和んでいたその矢先……

レイサからすれば酷な問いかけであるが、ここまでワンサイドゲーム気味であったため致し方なしか。
でもこの発言のおかげで後述のスズミのありがたいお話が聞けるのであった。

ここでスバル選手からレイサへの2度目のデバフ付与。これには流石のレイサもへにょ顔。EXスキルで解除できる弱体化状態は1つだけであることを突いたスバルの見事な反撃であった。かなり気まずい空気になってきたところでようやく口を開く先生。

突然のキラーパス。
教育実習生のスクワッドしかり、もう少し心の準備をさせてあげてほしい。

個人的に今回のストーリーで一番好きだったポイント。アリウスとトリニティ、価値観の相違が今まさに不和を生みかけていた危険な局面で、あえてスズミに話題を振った先生。

生徒から生徒へ投げかけられた質問は、生徒が答えた方が良いと判断したのか、先生の真意は分からないが、何にせよ「スズミなら上手くこの場をおさめられる」と、パスを回した先生のスズミに対する信頼が垣間見えた瞬間だった。

「自警団の立場で」と一言添えているのも良い。感情的になるなと釘を刺すのではなく、スズミなら個人としても自警団としても自分の考えをしっかり話せると信用した上で「“校外学習”だから今回は組織人としてお願い」と、依頼内容を確認し合うプロのやり取りのようだった。

一瞬動揺するスズミだったが二つ返事で了承。そして始まるゲスト講師守月スズミによる講義。

貴重なスズミの信念が聞けるシーン。トリニティ自警団の組織としての実態がだんだん見えてきたことが嬉しい。

結論から言うと、このスズミの理想論じみた講義は全員からの共感は得られなかったが、政治背景を考慮しながらレイサに事情を説明できるだけの思慮を持つスズミなら、こういう結果になることも承知の上で話したのだろうと思うし、「それでも信じる」という彼女の信念にもつながってくる。

アリウス分校の現状を鑑みると少々酷な話ではあったが、こういうタイプの話はある程度環境が改善されたころにじわじわと効いてくると思う。第2章で登場すると思われる救護騎士団にまずその環境周りの改善を期待したい。

仕事柄こういった場面を何度も経験しているから分かるが、自分の言葉がまず届かないであろう相手が何人もいる前で持論を展開するのは非常に心がすり減る。

だからこそ、自警団としての信念を最後まで堂々と語り、先生からの期待にしっかりと応えたスズミを心底立派に思う。生徒として精神があまりにも完成されている……。

何気に信念を語る際に「私たちは」「みんなが」と言っている辺り、この考えが自警団全体の共通理解っぽいのが凄い。これまでの自警団といえば所謂モブ枠も存在せず、どうしても組織よりもスズミ個人の信念に焦点が当たることが多く、名も無き自警団員たちの想いに触れる機会はなかった。

見方によってはスズミの独りよがりな活動でしかないともいえる自警団が、この文言によって他の自警団員もスズミの信念に賛同して活動を続けているとも想像できるようになったのは自警団ファンにとって大きな一歩だと思う。

スズミにその気はないのだろうが、自警団のリーダ格としての器を見せつけてくれた。彼女に付き従う自警団員たちも伊達や酔狂で自警団やってるわけではなさそうだ。

大したボランティア精神であるが、この考えに至った経緯も知りたくなってくる。

生活のためとは言え、「依頼され他者を傷つけて報酬を得るスバル」と、「誰に言われるわけでもなく無償で治安維持活動を行うスズミ」で対になっているのが余りにも残酷……。

こうもはっきり言われてスバルたちも何も思わないわけもなく、「楽観主義だ」「無性に腹が立つ」とまで言われてしまうが、その感情を内心に押しとどめ、内輪でひっそり愚痴るだけに抑えたスバルたちは本当に偉い……。

散々な言いようではあったが、このシーンでスバルたちに特別嫌な感情は沸かなかった。境遇を考えれば当然の感想だと思うし、プレイヤー的にも共感しやすいのは、理想論マシマシのスズミよりスバルたちの方だろう。

大学や会社の研修で経営者のご高説を聞かされているときのあの感覚に近しいものを感じた。「詰まるところ私と同じ環境で同じ努力をしろってことじゃん……無理無理。」ってなるアレである。そういう意味でもここのスズミはまさに“ゲスト講師”って感じだった。

結果はともかく、こういう考えに触れる機会を得ることができたというだけでも彼女たちにとっては貴重な体験になったのではないだろうか。

言わんとしていることは十分に理解できるが、それはスバルたちから見たスズミたちの世界にも言える事であり、非常に難しいところ。

それにしてもこのやり取りで改めてスズミたち自警団の異様さみたいなものを感じた。

環境が人に与える影響をアリウスの実態を通して嫌と言うほど見せつけられたが、過酷な境遇が彼女たちをエデン条約編の時のような凶行に駆り立ててしまったのは理解できるとして、「じゃぁスズミたちを突き動かすものって何なんだろう……?」と、ふと思った。

スバルの言った通り、すべてを得、欠けるものがないからこそ辿り着ける境地なのだろうか。それはそれで危うさを感じてしまうが、少なくとも今は善良な集団っぽいので良しとしよう。相変わらずバックグラウンドの薄さに反して、思想や活動内容が立派すぎる自警団なのであった。

不穏すぎる第2章 助けてくれスズミ

その“地獄”が来ないことを切に祈る……と言いたいところだが、プレイヤー的には見てみたかったり。

最後はスバルが意味ありげな発言を残してスズミたちとの邂逅は幕を閉じる。スズミたちの新衣装を待ち望む身としてはこの発言がトリニティ自警団の新イベの伏線になっているのではと深読みしたくなるところ。

実際、今回のエピソードでは両者の考えが平行線を辿っていたので、どこかでもう一度会って話をする機会があるといいなと思っている。

と言うか、告知された第2章のキービジュアルが不穏すぎて、自警団ファンとか関係なく第1章で圧倒的な光を放った二人に何とかしてほしいと思っている……。でも、もしかしたらスズミの光量が強すぎてスバルにとどめを刺してしまった可能性が無きにしも非ずなのが怖いところ。

少し気が早いが、この物語の着地点はどうなるのだろうか?環境と機会が大事なキーワードになっているようだが、諸々の問題が解決した後にスバルたちはどんな道を歩むのだろうか……。

ベタだけど、「色々ありましたが……それでもアリウスは私たちの母校です。私はここに残ります。皆さんには随分と手を貸していただきましたが、これからは自分たちの力でこの学園を復興させて見せます。貴方たちに負けないくらい素敵な学園に……。」

……みたいな展開だと好み。初めは理解できなかったスズミの言葉が浮かんできて、「今ならあの時の言葉の意味が少しは理解できる気がする……。」とか言ってほしい。

何はともあれ、個人的に今回のストーリーは読みごたえがあって非常に満足。待ち望んでいたスズミの出番もあった、それも中々美味しい役で。もう出番はこれっきりだとしても納得できるくらい欲しかった情報を沢山お出ししてもらった……。

これだけの供給があれば、我々はあと1年は飢えを凌げるだろう……。

……………………。

まどドラ楽しい……。
ティーパーティー3人が悪魔合体したみたいなトンデモ少女、美国織利子がお気に入り。
みんなも「おりマギ」を読もう。

………………嘘です、もう限界です。早く新衣装出してくださいお願いします泣 

急いでくれアロナ……先生、キヴォトスから見滝原市に異動届を出しちゃうよ……。私のソウルジェムが真っ黒に濁りきる前にスズミの新衣装が来ることを祈る。

最後に

拙い文章でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。ぜひコメント欄などで皆さんの感想もお聞かせください‼

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