きらら雑学

【きららな歴史】「きららミラクのナゾ」を振り返る Part.1

※本記事で記載した回答は、公式Webサイト(現在閉鎖済み)で直接確認したものではないため、正確性に欠けることを了承した上でご覧ください。

また、情報提供は、筆者のXアカウント、記事のコメント欄で随時受け付けています。誤り等があればご指摘いただけると非常に助かります。

「きららミラクのナゾ」とは?

「きららミラクのナゾ」とは、『まんがタイムきらら』の姉妹誌に当たり、2011年から2017年にかけて発刊された『まんがタイムきららミラク』に掲載されていた謎解きコーナーのことである。

公式Webサイト(現在閉鎖済み)と連携しており、答えを入力すると、その問題に関連した作品の書き下ろしイラスト等が見られるという企画で、2013年4月号から最終号である2017年12月号まで続いた。

雑誌自体はすでに休刊しており、公式サイトも閉鎖した今、折角なので記録として残しておこうと思い立ったのがこの記事を書いたきっかけである。

因みに、2015年10月号から先月の問題の解説が記載されるようになった。つまり、それ以前の解答は、公式サイトでしか確認することができない。私は、当時ミラクを購読していなかったため、この範囲の問題は、当時の掲示板やSNSを頼りに自力で解くしかない。噂だと中々難しいらしいので最後までやり遂げられるか不安だが、足りない頭をフル稼働させて取り組んでいこうと思う。

2013年4月号~2014年11月号

2013年4月号

出典:『まんがタイムきららミラク2013年4月号』
(芳文社 2013)

記念すべき第1問。

1つ目のヒントの「左側にのみ現れるCMの題」とは、雑誌左側の欄外にて宣伝している発売中のKRコミックスのことを指している。これは、ミラクに限らず他の姉妹誌にもあるものだが、意識している読者は少ないだろう。そんな読者の不意を衝く一問。

2つ目のヒント「2nd letter」と3つ目のヒントである「177-33-67」から、記されたページで宣伝されている作品の題の二文字目を集めればいいことが分かる。作品は、以下の通り。

177頁『アタランド・ゴシック』(著者:器械)
33頁『リィ』(著者:小波ちま)
67頁『まがタイムきららカリノ』

なので、答えは、「きりん」(カタカナでも正解かは不明)だと思われる。正解者への特典コンテンツである『幸腹グラフィティ』(著者:川井マコト)の登場人物、森野きりんを意識しているのだろう。

2013年5月号

出典:『まんがタイムきららミラク2013年5月号』
(芳文社 2013)

2問目は、目次に関する問題。

-HintA-の「次の次を見ろ。」とは、単純にページのことを指していて、ページをめくると、目次が載っている。

一見すると何を示しているのか分からない-HintB-の桜の花弁だが、よく見ると目次ページの穴抜きになっており、ANSERである3つの文字に隠された部分の文字を集めればよいことが分かる。よって答えは、「さくら」になる。この問題の正解者への特典コンテンツである『桜Trick』(著者:タチ)を意識した遊び心のある問題だった。

2013年6月号

出典:『まんがタイムきららミラク2013年6月号』
(芳文社 2013)

3問目は、『Lisa Step!』(著者:奄美あまゆ)からの出題。

ヒントは、「影の名を上から順に並べよ。」

影絵が『Lisa Step!』第1巻の表紙であることはすぐわかるが、問題は下のマス目。そのまま名前を日本語で埋めようとすると文字数が合わない。実はこの問題、ローマ字で埋める必要がある。

いやらしいのが「上から」と言う文言。影絵と睨めっこして頭の高さを比べたくなるが、それは誤り。単行本表紙に描かれている順番が正解。よって答えは、「COUCHA」因みに、主人公であるリサの名前は必要ない。

原作を購入していなくても書影が本誌に掲載されているのが救いか。この作品の主人公が英国からやってきた英語科教諭であることが隠されたもう一つのヒントであった。

2013年7月号

出典:『まんがタイムきららミラク2013年7月号』
(芳文社 2013)

4問目は、『スイート マジック シンドローム』(著者:CUTEG)からの出題。

ヒントは、「SMSで踊るHZUのセンターは?」だった。SMSが作品名を示していることは、すぐに気が付けるだろう。

そして頭を悩ませるのがHZUの部分。これは、本号で掲載されているエピソードにヒントが隠されている。登場人物であるプリンが、商店街で動物の着ぐるみを着て踊るバイトをしたことを想起する場面、このコマをよく見ると左から「ヒヨコ(ハトかもしれない)」「ゾウ」「ウサギ」が並んで踊っている。

HZUは、この動物たちの頭文字を指しているので、答えは、「ゾウ」(ひらがな表記等も正解かは不明)だと思われる。

先月の問題が難しかったからか、今回は、“スイート”な問題だった。

2013年8月号

出典:『まんがタイムきららミラク2013年8月号』
(芳文社 2013)

5問目。今号で『桜Trick』(著者:タチ)のアニメ化が発表された。

問題は、英文の穴抜きになっている。ヒントは、「F、S、4、P、b、H」の6文字。正解は、表紙の上に小さく書かれている「FreeStyle 4komagazine Presented by HOUBUNSHA」である。後は、四角に描かれた棒線の数に対応した文字を並べると、答えは、「Anime」

アニメ化が決定した『桜Trick』に合わせながら、ミラク初の映像化作品ということで、本誌のスタイルを改めて読者に意識させる良くできた問題だったと思う。

2013年9月号

出典:『まんがタイムきららミラク2013年9月号』
(芳文社 2013)

6問目は、『くじらジュブナイル』(著者:群青ピズ)からの出題。

文字や記号が割り振られた作中の台詞を並び替える問題。本号で掲載されているエピソードを確認して、台詞を出てきた順に並び替えると、質問は、「ぷーるできるのは?」になる。

今号の表紙でも『桜Trick』の春香と優が水着姿で描かれていることから、質問に対する答えは、「水着」になると思われる。

2013年10月号

出典:『まんがタイムきららミラク2013年10月号』
(芳文社 2013)

7問目は、『シロクマと不明局』(著者:あfろ)からの出題。

ヒントである「稲荷橋へ向かう道は(A)号線」「背負った装備の重さ(B)キロ」「アリゲーターした!(C)万円」のABCに入る数字は、本号のエピソードに記載されている。

(A)…8号線/141頁の扉絵
(B)…30キロ/146頁
(C)…20万円/145頁

また、法則に記されたアルファベットと数字の関係は、
(k)…11、(i)…9、(r)…18、(a)…1、(m)…13、(c)…3、(l)…12、(e)…5
になっており、アルファベットの順番を表していることが分かる。後は、先ほどのABCを式にあてはめると、

(8×2)+(30÷2)+19+20=16+15+19+20=post
答えは、「post」集配局で働く本作品の主人公、チエコにちなんだ問題だった。

2013年11月号

出典:『まんがタイムきららミラク2013年11月号』
(芳文社 2013)

8問目は、『リリィ』(著者:小波ちま)からの出題。

4つのコマと、「足りないものを補った時、浮かぶ数字」と言うヒントから、当該ページと見比べたくなるが、実はあまり関係なく、コマを囲う枠線の足りない部分を結ぶと、主人公である久美(くみ)にちなんだ「93」が浮かんでくるという問題だった。

2013年12月号(未解決)

出典:『まんがタイムきららミラク2013年12月号』
(芳文社 2013)

※現在苦戦中 情報提供求む

2014年1月号

出典:『まんがタイムきららミラク2014年1月号』
(芳文社 2013)

10問目は、『あすみが丘SPS!』(著者:奄美あまゆ)からの出題。

今回は非常にシンプルな問題。鏡写しになったロゴタイプの中から隠された文字を順番に並べると「AMAT」になり、それをさらに反転させると、主人公である宇佐美たまおのニックネーム「TAMA」になる。

余談だが、当時連載中だった本作品は、この号を最後に休載、事実上の打ち切りになってしまう。

2014年2月号

出典:『まんがタイムきららミラク2014年2月号』
(芳文社 2013)

11問目は、『シロクマと不明局』(著者:あfろ)からの出題。

ヒントは、「縦読みが大事」下の漢字に注目すると、「両力士」「士無双」「々巡り」「処其処」「上庭園」の4つの言葉が浮かび上がってくる。つまり、質問は、「十国堂は何屋さん?」となる。

「十国堂」は、作中のエピソードで触れられており、答えは、「眼鏡屋さん」であることが分かる。

2014年3月号

出典:『まんがタイムきららミラク2014年3月号』
(芳文社 2014)

12問目は、『となりの魔法少女』(著者:七葉なば)からの出題。

かすれた文字を読む問題、深く考えずとも書かれた文字が「可能性」であることが分かるが、それでは答えにならない。肝心なのは、「なんと読む」かであり、本号のエピソードを読むと「可能性まほうってのは何かを変える力だからな」と、可能性に「まほう」のルビが降られているためこれが正解だと思われる。

これ以外にも、特徴的なルビが降られることの多い本作品らしい問題であった。

2014年4月号(未解決)

出典:『まんがタイムきららミラク2014年4月号』
(芳文社 2014)

※現在苦戦中 情報提供求む

話の流れ的に、桔梗だと思ったが、そんな単純か?と迷っている。掲示板の情報だと、入力は、ひらがなだったそうだが……。

2014年5月号

出典:『まんがタイムきららミラク2014年5月号』
(芳文社 2014)

14問目は、『幸腹グラフィティ』(著者:川井マコト)からの出題。

上と下の文章が示す料理は、本号のエピソードから「オムライス」「煮卵」であることが分かる。ヒントは、「共通するものは?」なので、オムライス、天ぷら、煮卵に共通して使われている食材は「たまご」(漢字でも正解かは不明)であるためこれが正解と思われる。

2014年6月号

出典:『まんがタイムきららミラク2014年6月号』
(芳文社 2014)

15問目は、『ハルソラ行進曲マーチ(著者:そと)からの出題。

木と反を組み合わせると「板」、竹と相を組み合わせると「箱」とも見ることができる。板と箱からできる楽器ということで、正解は、本号のエピソードでやなぎの想像で登場した打楽器「カホン」であると思われる。

2014年7月号

出典:『まんがタイムきららミラク2014年7月号』
(芳文社 2014)

16問目は、『桜Trick』(著者:タチ)からの出題。

3つの言葉が指すものが何かを答える問題。「全てのRGB」「#F6」は、カラーコードの「白」を示していると思われる。(RGBの白の数値は、(255,255,255)であり、これは、赤、青、緑の各成分の最大値を示している。また、白の16進数表現は、「#FFFFFF」である)

この2つだけで正解にたどり着けてしまうが、一応本号のエピソードを確認すると、春香たちが「恐怖のホワイトさん」という映画を観ているため間違いなさそうだが、正解が「白」なのか「ホワイト」なのかは不明。

2014年8月号

出典:『まんがタイムきららミラク2014年8月号』
(芳文社 2014)

17問目は、『アンネッタの散歩道』(著者:清瀬赤目)からの出題。

7つの星に数字や文字が描かれているが、そこばかり見ていても答えにはたどり着かない。実は、ページ上部や下部にあるタイトル、公式サイトへの案内をよく見ると、普段ならない筈の星が描かれていることに気付く。

問題の数字「3、2、1、1、4」は、これらに描かれた星の数と関係しており、それぞれ「き、ミ、ト、る、MIRACLE」になる。よって質問は、「きミトつくるMIRACLEの結果は?」これは、次のページに記載されている公式サイトとの連動企画である「君と作るMiracle!」のことを指している。

この時のアンケートは、「『アンネッタの散歩道』でメイヴ達が雨宿りするのは…?」というもので、第1位は、「葉っぱ」であったためこれが正解と思われる。

普段ならあまり意識しない、タイトルや案内文にヒントが隠されていたり、もう一つの企画に絡めていたりとかなり凝った問題だった。

2014年9月号

出典:『まんがタイムきららミラク2014年9月号』
(芳文社 2014)

18問目は、『青春過剰Sisters』(著者:ぼるぴっか)からの出題。

問題は、「小鬼田平子先生の担当編集 昔と今で異なる個所は…?」

本号の50頁にて、素顔が明かされた担当編集だが、その前の48頁をよく見ると、萩乃の学生時代の回想に彼女と同じ髪型の少女が登場しており、当時は眼鏡をかけていなかったことが分かる。よって正解は、おそらく「眼鏡」(カタカナ等でも正解かは不明)

わずか2コマの登場だった上に、名前も明かされていないので確信をもって答えるのは中々難しいが、当時の話によると、この問題の正解者への特典コンテンツに彼女が登場しており、回想の少女が間違いなく担当編集であったことがここではっきりしたそう。

2014年10月号

出典:『まんがタイムきららミラク2014年10月号』
(芳文社 2014)

19問目は、『ゆずりはコーポレーション』(著者:しんと)からの出題。

問題は、「○○○は、××かも知れない」3つのヒントを念頭に置いて本号のエピソードを読み返すと、42頁に「週刊 ジャポン経済」なる雑誌の表紙が描かれており、一番下に「キャベツ業界内部告発『スイカ』野菜かもしれない」という一文がある。

よって、正解は「スイカは、野菜かもしれない」であると思われるが、当時の掲示板によるとスイカはひらがなだったらしい。

2014年11月号

出典:『まんがタイムきららミラク2014年11月号』
(芳文社 2014)

20問目は、『箱庭ひなたぼっこ』(著者:ちろり)からの出題。

丸でくり抜かれた絵が何か当てる問題。本号のエピソードを読み返すと「アオスジアゲハ」の羽であることが分かる。

ここまでの感想

とりあえず20問解いてみたが、元々、筆者が謎解きが得意でないこともあってかなり苦戦させられた。情報を残してくれた当時の掲示板の住人達には、非常に感謝している(口は悪いけど)

初見で解けなかった、2013年12月号と2014年4月号は置いておいて、一番苦戦したのは2013年6月号であった。影絵と問題文にかなり悪意を感じる……答えが分かれば作品にちなんだ良く出来た問題だったと思わなくもないが、3問目に出していいレベルでない気がする。

しかし、なんだかんだ言って当該作品をしっかり読み直す良い機会になっていたりと、苦戦させられた割に印象は悪くなかった。

掲示板を遡っていくと、バックナンバーを参照させたりするかなりあくどい問題もあるらしく、今後も苦しい戦いが予想される……。解説が載るようになる号までもう少しなので頑張りたい。

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