ブルーアーカイブ

【ブルアカ】あなたは一体何者?~守月スズミ編~ 

記事を書いたきっかけ

~6月21日公開のブルアカらいぶ!はろーさまー!SPにて~

ふぅ……今回もとっても見ごたえあったなぁ。ハフバ前の水着イベは百花繚乱か~!水着キキョウは、なんというかそのすごくエッ……艶美でスキルも気になるからぜひお迎えしたいし、ヨシミの絆ダイアローグも楽しみだし、ゴズは今すぐ帰ってほしい。何はともあれ夏がすごく待ち遠しいなぁ……

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そして、スズミの新情報は無しっと。

もう慣れたものである。ブルアカらじお!にスズミ役が出演すると聞いて胸を高鳴らせていたのも今となっては昔の話。「合同火力演習の告知にスズミがいた!」とつぶやくあまりに哀しすぎる限界ファンたちの精一杯の強がりを横目に今日も黙々とデイリーをこなす。

それにしても本当に新情報がない。初めはチュートリアル組なのに少し影が薄いだなんてネタにされていたが、そろそろネタを通り越して不謹慎なレベルにまで来つつある……。新イベの兆しが見えるたびに「今度こそは……!」と期待しては落胆する日々を一体何度繰り返してきたのだろう。

思い返せば友人に誘われブルアカを始めて約2年半、気が付けば自分も中堅先生に……。キヴォトスに案内してくれた友人もとっくに引退し、一時期は熱量を持って取り組んでいた総力戦も今では仕事が忙しいからと手を抜く有様、この2年半でゲーム内・ゲーム外の環境も大きく変化していた。

スズミのファンになったのはこのゲームを始めてすぐのことだった。チュートリアルでの余りの台詞の少なさにほとんど存在を認識していなかったその直後、初戦闘の勝利後に見せたあの鋭い眼光でスマートにプレスチェックを行うスズミの洗練された勝利ポーズに私は魅入られてしまった。

クールな外見とのギャップが印象的な澄んだ優しい声色、戦闘での使い勝手も良く、愛着がわくのに時間はかからなった。リリースからすでに2年も経っていることもあり、彼女を主役に据えたイベントがあるのかと調べてみたがどうやらまだないと知ったとき心底踊った「これからスズミの活躍が見れる……!」のだと……。

……そこから先のことは言わずともわかるはず。このままでは先は長くないと、ハルナやウタハなどお気に入りの生徒を増やしながら何とか飢えをしのいできたが、そろそろ苦しくなってきた。2年半しかプレイしていない私ですらこうなのだから、リリース初期からプレイされているスズミファンの哀しみは察するに余りある。

日に日に脳内で増長していくスズミの勝手な妄想や解釈、ついにはネット上でトリニティ自警団を主役にした妄想イベントを公開するにまで至ってしまった。このままでは非常にマズイ……私もそこそこ長いことオタクをやっているから経験則的にわかる。こういったファンは遅かれ早かれ自分の中の幻想に飲み込まれ、他者の解釈を拒み、最後は公式からの供給にも悪態をつきながら周囲に悲しみをまき散らす怪物になると。

これまでブルアカに限らずどんなコンテンツでも、ああはなってはならないと自分を律してきたつもりだったが、よりにもよって今のオタク生活でも大きなウェイトを占めているブルアカでそんな怪物になりつつある自分にひどく戦慄した。ハッと我に返りXで自分のツイートを見返してみたら、ここ最近になってスズミの個人的な解釈を呟く頻度が僅かに増えていた。漏れ始めている……きららの感想はブログ内で押し留められていたのに。

そこで一度、次のブルアカらいぶ!まで期間の空いた今のうちに、気持ちと脳内のオーバーホールを兼ねて今の自分が抱いているスズミへの解釈をすべて吐き出してしまおうと思い立ったのがこの記事を書いたきっかけになる。

非常に拙い文章ではあるが、この記事をきっかけに新たにスズミの魅力に気付く先生が増えたり、既存のスズミファンとの交流の機会が増えれば幸いだ。

もちろんだが、今後何かの間違いでここで書いた予想が的中しても調子に乗ったり、ましてや起源主張なんて決してしないことをここに固く誓ってから想いを綴っていこうと思う。
???「もし調子に乗ってたらアビドス砂漠の下に埋めて貰っても構わないよ」

気になるスズミのあれこれ

まずは現状把握!守月スズミの今

ということで、以下に私自身の考えを含めたSNS等で見受けられるスズミに関するあれこれを多岐にわたって紹介していこうと思うが、その前にまずはスズミの現状判明している情報について軽く触れておきたい。

なんせ供給不足で私含め大勢のファンが日々妄想を書き連ねているおかげで(せいで)何が公式設定でどれが二次設定なのかファンでさえもあやふやになってきつつある(自ら生み出した幻に惑わされる図)ので、他ならぬ自分自身のために一度スズミのゲーム内設定を見直したいと思う。極力主観を入れず事実のみを記載したいのだが、もうこの時点で自信がない……

トリニティ総合学園所属、生徒たちの安全を守る自警団のメンバー。

トリニティの生徒が他の学園に襲われる事件が頻繁に発生したため、これらを防ぐために街中の巡回を始めた。燃え上がる正義感のせいで冷たい性格だと誤解されがちだが、本当は優しい女の子。
ブルーアーカイブ -Blue Archive-ゲーム内プロフィールより引用/2025年7月5日

~ストーリー内での主な活躍~

・プロローグ
連邦生徒会に学内の治安維持が難しくなったことを訴えるため、サンクトゥムタワーを訪れたところでキヴォトスに赴任したての先生と出会う。その後、サンクトゥムの制御権を取り戻すべく先生の指揮の元でハスミ、ユウカ、チナツと協力しシャーレの部室を奪還したのであった。

先生の指揮に感心するスズミとユウカ。貴重なスズミの他校の生徒との会話シーンでもある。

・イベントストーリー シャーレのハッピー♡バレンタインパトロール/狐坂ワカモの沈黙と祝宴
舞台はバレンタインを当日に迎えたキヴォトス、住民が浮足立つ中、先生の元に七囚人の一人狐坂ワカモが出現したという知らせが入る。目的も明かさないまま警備をかいくぐり被害を拡大させながら街を駆けるワカモ。先生は多くの生徒たちと協力しワカモを制圧するも、そのたびに脱獄される文字通りいたちごっこを繰り返していた。

相次ぐ脱獄に頭を悩ませるヴァルキューレ警察学校の警備局長の提案により、プロローグにて先生と共にワカモの制圧に当たった経験のあるハスミ、スズミ、ユウカ、チナツに召集がかかったことで一同は久しぶりの再会を果たすことになる。事件収束後、スズミとチナツは、今回の不甲斐ない結果を悔い今後の対策を練るため、後日シャーレとの会議を行いたいと連絡するのであった。

このイベント後日談にてスズミは偶然出会った親子丼職人に「閃光弾風調味料」なるものを提案するが、
この出来事が後にワカモ脱獄の遠因となってしまう。

・イベントストーリー どたばたシスターと古書館の魔術師
損傷した貴重な経典を復元するため、ウイの指示の元、学園内で材料探しに奔走する先生とヒナタ。その道中でスケバンと対峙しているスズミと出会う。戦闘に発展してしまったためヒナタと共に介入し事態を収めた。このイベントにて、スズミは「トリニティの走る閃光弾」という通り名が付くほど不良生徒の間では有名人であること、SNSで広まったスズミの活動に触発され自警団活動を始めた生徒が多数現れたことが明らかとなった。

スズミの戦闘能力の一端が垣間見えたエピソード。その他、自警団周りの情報も深堀された。

・メインストーリーVol.3エデン条約編3章 私たちの物語EP.11 
サオリの凶弾に倒れた先生。間一髪のところでセナに救出されヒナと共に救急車で搬送されるもトリニティ・第5ゲート前で混乱したトリニティ生たちに行く手を阻まれてしまう。救護騎士団が仲裁に入るも事態は収まらず一触即発の事態に。

あわやこれまでかと思われたその時、閃光弾の光と共に突如現れたスズミの介入によりゲートを占拠していた生徒たちは撤退。この行動により先生たちは学内で治療を受けられ一命をとりとめた。その後、混迷した現場を収束すべく再びパトロールに戻るスズミをハナエは「風のような方」と評した。

出番こそほんの一瞬ではあるものの、先生の命を救った陰の功労者でもある。
事態を収めた後、会話もほどほどに次のパトロールへ向かう姿はまさに「閃光」

・イベントストーリー 放課後スイーツ物語~甘い秘密と銃撃戦~
ある日、カズサからストーカー被害の相談を受ける先生。そのストーカーとは不良時代のカズサと因縁のある現トリニティ自警団である宇沢レイサであった。事情を聴いた先生は、レイサについて知るため同じ自警団であるスズミに連絡を取ることに。

スズミの口から軽くレイサの人物評と自警団の成り立ちを聞いた先生、直後にレイサから支援要請を受け現場に駆け付ける二人であったが到着した時点で戦闘はすでに終了していた。レイサからカズサの誇張された過去を聞かされた先生とスズミは、カズサが既に更生していることを伝え誤解を解こうとするが、レイサは困惑気味であった。

個人情報の扱いに慎重なスズミ。育ちの良さがうかがえるシーンだが、
カズサもレイサの話をする際に個人情報の扱いを気にする台詞がある。

・イベントストーリー Get Set,Go!~キヴォトス晄輪大祭~
様々な学園が一堂に会し、競い合うお祭りである「キヴォトス晄輪大祭」途中様々なトラブルに見舞われながらも祭りはいよいよ最終種目の学園対抗リレーを残すのみとなった。得点はゲヘナ、トリニティ、ミレニアム3校とも同率1位であり、この種目を制した学園が総合優勝を獲得できる局面で、実行委員会であるハスミは足の速い選手としてカズサとスズミを抜擢しようとする。

「走る閃光弾」という異名が付くだけあって、俊足の持ち主であることは学内でも共通認識なのか。
因みにゲーム外で行われた徒競走では、他の選手が失格・棄権していたとはいえ1位を収めている。

・メインストーリーFinal.あまねく奇跡の始発点編2章 虚妄のサンクトゥム攻略戦EP.13
突如「赤い空」に包まれたキヴォトス、その原因はキヴォトスの各地に出現した6つの塔「虚妄のサンクトゥム」であることが判明。ほどなくして6つの塔を同時攻撃すると共に各自治区の防衛を行う各学園の連合作戦が立案実行されることに。トリニティ自治区の防衛戦では正義実現委員会、トリニティ自警団、放課後スイーツ部が手を取り合い応戦するのであった。

正義実現委員会の窮地に駆け付けるスズミたち。思わぬ自警団の助太刀にハスミも「自警団のみなさん……!」と嬉しそうに声を漏らすのだった。

散々スズミの出番が少ないと嘆いていたが、こうして書くと意外と出番自体は少なくない。しかし、どのストーリーでもチョイ役程度で経歴や所属している自警団周りの情報が非常に少ないため、人物像がぼやけてしまっているというのが現状。特に最後に立ち絵付きでストーリーに登場したのがメインストーリー最終章と約2年以上前というのが非常につらいところ。

~絆ストーリーから分かること~

・パトロールで制圧した不良生徒を無力化するため、電柱に縛り付けてから懐メロを爆音で聞かせる独特な私刑を行う。
・人との会話が苦手であることを自覚している。
・先生のエスコトートで緊張しているのか閃光弾を乱発するほか、帰路に就く際に歩き方がぎこちなくなるなど初心な一面も。
・自警団としての活動は確かに自分の意思で行っているが、好きでやっているわけではない。
・活動内容のせいか、多くの人々から怖がられていたり警戒されている(本人談)
・先生とのプライベートな付き合いの最中でも不良生徒の悪事を見逃せない正義感の持ち主。
・閃光弾を多用するのは極力相手を傷つけたくないから。不良相手にも情けをかける優しさ。
・パトロールの終着点にしている遊園地の観覧車から見える星空がお気に入り。
・普段使っているヘッドフォンはありふれた市販品ながらも愛着がある。
・モモトークで毎回最初に名前を名乗る律儀な性格。

~その他ゲーム内設定~

・趣味は巡回と散策
・絆ランクUP効果(大)以上の贈り物が「音楽演奏会入場券」と「リボンのついた熊のぬいぐるみ」
・スケジュールにてゲヘナ学園に現れない設定になっている。

ここまでの総評としては、
いかなる時も礼節を忘れず、自警団として弱きを助け強きを挫くそのストイックな姿勢と実直さから学生ながら既に成熟した印象を受けるも、時には自身の内面と周囲からの評価のギャップに悩む年相応な一面も見せる少女。
誰も傷つけまいと閃光弾を使用し、制圧した不良にも更生の余地を与える優しさと慈悲を持ち合わせるが、彼女が自警団を選んだ理由やその経緯などには謎が多く残る人物でもある。
と言ったところだろうか。

敬語主体の喋り方、リザルト画面で見せる鋭い眼光の勝利ポーズなどから堅物のイメージを持っていたらコレである。
この不器用ながらもまっすぐな告白にハートを射抜かれた先生も多いのでは?
「……先生」と呼びながら頬を赤らめ目線をこちらに向ける姿に見てるこっちまで恥ずかしくなってくる……

もはや性癖の博覧会ともいえる今のブルアカで、一周回って個性とも呼べるほどに手堅くまとまった主人公感というかヒロイン力が魅力のスズミ。

なんというかとても胃に優しい……属性マシマシキャラももちろんいいんだけど、一人くらいこういう生徒がいると楽しみが広がる。チュートリアル組ということもあって、圧倒的な故郷感がある。都会の喧騒(次々に実装される癖強キャラ)に疲れ地元に帰省した時に出迎えてくれるあの温かさと懐かしさを彼女から感じる。

どれだけ総力戦のリセマラに業を煮やし、公式のフェティシズム全開の限定イベに情緒を乱されようとも、ホームで燦然と輝くスズミのメモロビは、このゲームが「透き通るような世界観で送る学園RPG」であることを我々に思いださせてくれる。

しかし悲しきかなスズミの供給はびっくりするほど少ない。今のブルアカでスズミ単のファンを続けていくには相当な覚悟と忍耐力が求められ、SNSではしばしば「修業僧」など、皮肉めいた呼び名が付くことがある。

スズミに限らずこういったキャラのファンであり続けるときの自分なりの向き合い方だが、次々に供給される公式からの情報の波に我を見失いそうになった時「そういえば、こんなキャラが好きだったんだっけ……。」と、自分を見つめ直すための立ち返るべき原点、いわば「実家」みたいな認識と距離感でいると気が楽。時には少し距離をおいてもいいし、と言うより帰るべき場所があるから遠くまで行ける……みたいな。

帰るべき場所があるからまた大海原へ漕ぎ出せるのだ……

お節介だったかもしれないけど、趣味でマイナー漫画雑誌を長年追い続けている身として、スズミのようなキャラを好きになることで不幸になる人を一人でも減らしたかったがゆえの独り言だと思ってください。

さっそく話が脱線し始めたので、そろそろ本題に入りたいと思う。最初にも話した通り、本記事は、私がスズミの供給の少なさに嫌気がさしてSNSに見苦しい妄想を垂れ流し始める前に、一度自分の中のスズミ像と気持ちを整理するための記事なので、構成の甘さには目をつぶってほしい……

実はお嬢様?謎に包まれた出自

守月スズミを語るうえで外せないのが「閃光弾」

EXスキルに始まり、「トリニティの走る閃光弾」という異名、絆ストーリー等でも度々閃光弾に対する信頼やこだわりが描写されるほか、チュートリアルでのプレイアブルキャラの一人でもあることから、プレイヤーには「スズミ=閃光弾」という印象が嫌でも植えつけられる。というか、あまりに情報が薄すぎてコレくらいしか分からないというのが現状だ……。

そんな閃光弾だが、スキル名を見ると“オーダーメイド”閃光弾と記載されており、市販モデルではない特注品を使用していることが分かる。銃社会であるキヴォトスでの武器装備の価格標準がどうなっているか分からないが、特注ともなると決して安くはないはず。

加えてあの使用頻度……

非公認の組織で部費も期待できそうにない自警団員であるスズミの懐事情が気になるところ。ゲーム内の描写を見る限り日夜パトロールに明け暮れアルバイトをしている様子は見られない。トリニティは作中でも歴史あるお嬢様学校と評されており、スズミもその立ち振る舞いや言動からにじみ出る育ちの良さから実家は裕福なのでは?と想像するファンも少なくない。そこでもう一歩踏み込んで……

「実は富裕層御用達の護身用装備メーカーのご息女だった説」

普段使用している閃光弾は、両親の経営する護身用装備メーカー「ムーン・ガード社(適当)」で特注しているものだったりすると、彼女のお財布事情にも多少の説明がつくかもしれない。

ついでに、持ち前の正義感や極力相手を傷つけまいとする優しさ、何故かイベント事に疎いところなども、護身用装備メーカーの箱入り娘として英才教育を受けてきたことに起因しているとかだと自然か。家族は彼女の自警団活動に肯定的だったりすると嬉しい(走る閃光弾ならぬ走る広告塔)

あまりにも唐突だが、今までそんな情報が出なかったのも、彼女の性格的に「聞かれなかったのでわざわざ自分から言う必要はないかと思いまして。」とか言われれば納得できる気がする。自己顕示欲低そうだし。しかし、スズミを心優しい普通の少女とする見方も捨てがたい……そこは、実家の店の規模を小さくすることで対応できるかも?

「こちらの」と言っているが常に持ち歩いているのだろうか……

長年、スズミファンの間で解釈違いだと頭を悩ませる問題の「閃光弾風調味料」も自社製品の宣伝活動の一環だという見方もできるかもしれない(というかそうであってほしい……)

秘めたる信念……正義実現委員会との関係

これに関しては、スズミ個人と言うよりトリニティ自警団という組織についての話になってしまうが……。

「閃光弾風調味料」と並び、スズミと自警団ファンを悩ませる「場合によっては正義実現委員会とも真っ向から対立する」という設定。

圧倒的な情報不足であるため何とも言えないが、現在、自警団員と判明しているスズミとレイサの人柄を見ている限り、そんな過激なことをする集団にはとても見えないというのが素直な感想。周年イベントで公開されているイラストでも仲良さそうだし。

個人的には両組織の末端である極一部の生徒が揉めてるだけで、基本的には友好な関係にあると嬉しい。非公認であることをいいことに過激な私刑行為に傾倒する自警団員と、出世に目がくらみ手柄を横取りする自警団を疎ましく思う正実が対立しているのを、ゴシップ好きの生徒が誇張して噂を広めただけだと信じたい……。

そんな同じ治安維持組織として切っても切れない縁であるトリニティ自警団と正義実現委員会、ここで気になるのがスズミはどうして正義実現委員会には入部せず、非公認であるトリニティ自警団にこだわるのかということ。

「政治的な駆け引きに嫌気がさした」「目の前にいる人を救いたいという信念」「幻の元アリウス生だった設定の名残」「性格的に組織に属するのが苦手」いろいろな説がファンの間でささやかれているが、どれも確証を得るには判断材料が少なすぎる。なんなら正実に入部しなかった理由どころか、自警団活動の開始時期やそのきっかけも現状よくわかっていない……(もっと自分のことを話してくれスズミ……)

一応、現状の自分の妄想としては、「過去に非正規の治安維持組織に窮地を救われ、その人物の信条や行動理念に感銘を受けたのがきっかけ」というのがある。特徴的な「誰かがやらないといけない事」や「正義というものは、一つの小さなことから正すのが大事」という台詞もその生徒の受け売りだったとかだと個人的に熱い。

因みにトリニティ自警団の始祖がスズミなのかそうじゃないのかはよくわからないし、どちらでも面白いと思ってます。なんにせよ今後のストーリーで正実との関係性が深堀されると嬉しいです。せっかく志の高い善良な組織っぽいからただの正実の下位互換みたいなのはもったいない気がする……。

何となく自分の中で、「強固な組織としての連携力と公権力が強みである正実」「個人プレー主体の技巧派集団でご当地ヒーロー的な自警団」みたいな住み分けがあって、互いにリスペクトというか憧れみたいなのがあると対等な感じがして良いなと思ってます。正実の入部試験落ちの生徒がそれでも学園を守りたいと自主的にやっているとかも面白いかも。

事情を知るプレイヤーからすれば、この台詞こそ「ご冗談を」と言ったところだが、冷静に考えなくても
フリーで見返りも求めず悪人をシバきまわる奴が町をうろついていたら、得体が知れなさすぎて怖い。

深まるぼっち疑惑……スズミの人間関係

スズミのミステリアスさを後押しする要因として、人間関係の描写の薄さが挙げられる。

他学園どころか自学園、もっと言うなら直属の後輩であるレイサとの関係すらゲーム内では詳細には描かれていない。レイサは、放課後スイーツ部絡みのイベントで出番が与えられたほか、同じく交友関係に乏しいキャラとして有名であったスミレにレイという後輩が誕生し、イベスト等でその関係性が深堀されたことで、スズミの孤立感が余計に浮き彫りとなってしまっている。ゲーム中屈指の聖人なだけに非常に惜しい。

一応、作中のストーリーや公式漫画で得られる僅かな情報を必死にかき集めると彼女の人間関係がうっすらと見えてくるので、ここではそれについて語りたい。公式匂わせモノからファンによる完全捏造カップリングまで、今持っている知識で何とか出力していく。

宇沢レイサ
直属の後輩。エデン条約編にて彼女からの電話をガチャ切りするというあんまりな扱いをしたのがすべての始まり。

その後のレイサの実装イベントでも、直接会話する場面は少なく、スズミから彼女の人物評が少し聞ける程度。連絡先を知っていること、人と馴染めない点については言葉を濁しつつも、その志は高く評価していることや、度々「レイサさんらしい」という文言を使うあたりそれなりに見知った仲であることは間違いなさそうであるが、如何せんスズミの敬語主体の口調のせいで距離感を感じてしまう。その後のレイサの台詞を見るに尊敬されていることは確かなようだが、どことなく漂う一方通行感がネック。

ブルアカライブの会場アナウンスではコンビで出演しているが、レイサの勢いに押されがちな保護者ポジションと言ったところ。最大限好意的に解釈するなら「手のかかる可愛い後輩」という見方もできるが、その根拠のほとんどがゲーム外メディアなのが悲しいところ。現状唯一の後輩なのだからゲーム内での絡みに期待したい。

以上を踏まえると今後に期待したいのは、志を同じくする自警団員としてスズミからレイサに信頼を寄せるような描写。自警団の先輩として、自身を慕ってくれるレイサからの憧れにしっかり答えつつ、彼女を一人前の自警団として背中を預けられる存在と認められるような展開があるとすごくうれしい。師弟のような関係から頼れる相棒へ……みたいな。もし叶うなら自警団が主役のイベントでレイサの成長と共にそんなシーンをこの目で見たい……。

もっと踏み込んだことを言うなら、公式からレイサは放課後スイーツ部じゃなくて自警団の人間ですよと主張してほしいけど、これ以上言うとスイーツ部アンチみたいになるから控えます(スイーツ部自体はめっちゃ好きです)

「自警団の仕事がなくなったとしても、この平和が続いてほしい。」おそらくスズミの台詞と思われるが、
この思想に所属意識の強そうなレイサも賛同しているのが好きなポイント。

羽川ハスミ

個人的に好きな組み合わせ。同じチュートリアル組だったり、晄輪大祭ではハスミが徒競走にスズミを抜擢しようとしていたり、ブルアカフェスの記念イラストでは二人仲睦まじく会場を歩く様子が描かれていたりと、地味ながらもゲーム内外問わずかかわりがある。

いろいろと想像できるスズミの交友関係の中でもおそらく数少ない先輩キャラ。性格や信条的にもスズミと交友を深める姿も想像しやすく、自警団を組織としてある程度信用していることがうかがえる貴重な生徒であることがうれしい。

上記に加えて正実の副委員長という立場上、自警団メインのイベントを妄想するときに自然と物語に組み込みやすいのもありがたい。自作SSでも書いたことがあるが、政治的なしがらみで正実が上手く機能しないときに自警団が助けに入る……みたいなイベントだと、正規と非正規という組織体制の違いや両者の正義に対する信念の対比も見られて面白そうなんじゃないかと秘かに期待している。

ハスミに限らず他の正実メンバーにも言えることだが、並ぶとビジュアル的に対比が効いて美しいのと、何かと保護者ポジに回りがちなスズミを後輩扱いできる貴重な存在として二次創作等でもかかわりが増えてほしいなと思っている。

最終編で正実とスイーツ部と共闘した際の編成画面。左右にいるハスミとスズミの対照性が美しい……
後輩にセンターを譲るのも二人らしくて好き。

鷲見セリナ

スズミファンの間ではメジャーな組み合わせと思われる。「ぶるーあーかいぶっ!」でも共演したことがあるように、活動上負傷も多いであろうスズミと救護騎士団のセリナが顔見知りであろうことは想像に難くない。わずかではあるがメインストーリーでもかかわりがある。

無茶して怪我をしたスズミに苦言を漏らしながらも甲斐甲斐しく世話を焼き、そんな彼女にスズミも頭が上がらない……というようなファンアートを見かけるが個人的に非常に好み。スズミと同級生というのがまた妄想を掻き立てる(圧倒的正妻感)同級生として対等な立場からスズミと言葉を交わすような描写が欲しいところ。二人とも頭部左側に羽のような髪が生えているという共通点があるのがワンポイントアクセント。

爽やかな顔で言っているが、医療従事者からしたらたまったものではない。

仲正イチカ

正実の2年生であり、ビジュアルや内面的な要素でスズミと対になる部分が多かったため、ゲーム内では全くと言ってもいいほどかかわりのなかったはずのスズミと組み合わせるファンアートが一時期SNSで散見された。あくまでファンの妄想として長らく扱われていたが、ブルアカふぇす4周年記念イラストの公開によって完全な妄言とも言えなくなってきた。

SNS上では、顔見知りから対等な友人、果ては恋人関係まで様々なシチュで妄想されるが、個人的には顔見知り程度の関係性が好み。利害が一致すれば共闘して、「いつもご協力感謝っす。」くらいの会話はしていてほしい。

イチカからしてみれば、組織にとらわれずに自分の信念にまっすぐに生きるスズミに思う所はいくつかあるだろうけど、あえて深くは詮索しないし、スズミも聞かれないから答えないみたいな感じでビジネスライクな関係だと勝手に想像している。因みに彼女は、正実では主にトラブルの仲裁を担っているようだが、対立する自警団と正実の仲裁も受け持った経験もあるのだろうか。

スズミの孤高の戦いぶりに心奪われる後輩を見てちょっぴり嫉妬するイチカが見たいような見たくないような……。暴走してしまったイチカをスズミが止めるみたいなシチュも少年漫画のようで燃えるため見てみたいが、そこまで深い間柄ともいえないスズミからしたらとんだとばっちりである。

音楽趣味のある二人、奇しくも同じ構図。スズミは楽器は弾けるのだろうか……?

杏山カズサ

後輩であるレイサの友人()ということでかかわりがありそうでなさそうな生徒。イベストにてレイサの口から誇張されたカズサの黒歴史を聞いたうちの一人であるが、スズミなら気にしないだろうし、対面してもその話題にうまく触れないように会話を合わせてくれそうではある。

レイサがスイーツ部とよく共演するため、スズミももしかしたら……と想像できるが、自分だけ学年も違うし、雰囲気を乱したくないと一定の距離を置いてそうというのが個人的な解釈。レイサがスイーツ部と仲睦まじそうにしているのを遠目から見て「素敵なご学友に恵まれて良かったですねレイサさん……。」とボソッと漏らす後方腕組先輩ポジションが似合う気がする。結局レイサの話になっている、友人()の友人()は限りなく他人。

個人的に公式では見たくないが、カズサから「大切な友人を危険な道に誘う怪しげな先輩」として警戒されている……みたいな二次創作もあってもいいと思っている。

早瀬ユウカ、火宮チナツ

ハスミと並ぶチュートリアル組。プロローグでは会話らしい会話はしていないが(と言うかスズミの台詞が少なすぎる……)、イベントストーリー「シャーレのハッピー♡バレンタインパトロール/狐坂ワカモの沈黙と祝宴」にて、脱獄を繰り返すワカモへの切り札としてヴァルキューレの警備局長によって再び召集されることになる。

ここでも相変わらず会話はないが、チュートリアル組ということで思い入れもあるプレイヤーもいるのか、その後も交流があるという妄想をするファンも少なくない。因みにそこそこ交流があるにもかかわらず、互いを名前で呼び合う場面はなく、呼称が分からないのが悩みの種。チナツは「スズミさん」ユウカは「スズミ」呼びなのがファンの間での通説。

最初にスズミの交友関係が薄いだ何だと言っていたが、こうやって整理すると先輩、後輩、同級生と各学年にそれらしい生徒がいるのが救いか。しかし、ここからどんどんとファンの妄言ゾーンに突入していくことになる……。

貴重な他校の生徒との交流だ!とドキドキしていたら“それぞれ”という文字を見て肩を落とす場面。
まぁそりゃそうだよね……

浦和ハナコ

妄言シリーズその① 当然ゲーム内でのかかわりはないが、同学年であり、彼女の陰のある一面にスズミの善性が噛み合うのではと可能性を見出され、SNSを中心に一定の支持者がいる組み合わせ。イチカと同じく、欲望渦巻くトリニティで自分の信念にまっすぐなスズミに思う所がありそうな生徒の一人。向ける感情が憧憬でも嫉妬でも純粋な好奇心のどれでも妄想が膨らむ。公式というより二次創作向けな印象。

普通に二人の会話内容が気になるところ。「そういう人じゃないから」と猥談を控えて普通に会話するのか、はたまたいつもと変わらぬノリで破廉恥な言葉をぶつけてスズミの反応を楽しむのか意見が割れるところ。そもそもスズミはこう言った話題に対してどういった反応をするのだろうか……?

先生との会話から仄かに伺える純情さからして、普通に顔を赤らめたりして可愛らしい反応をするのか、少しずれた一面がここで発揮され総スルーなのか……スズミの生真面目さからして校内を水着姿でうろつくハナコを見かけても、はじめこそ動揺するも「何か事情があるのでしょう……この後、水泳の授業が控えていたりするのでしょうか……。」とか考えていそうではある。

桐藤ナギサ

妄言シリーズその② 身分の違いからしてスズミとは接点がなさそうだが、ティーパーティーの水着衣装実装がまことしやかにささやかれる中で、茶会のお忍び海水浴の護衛としてフリーで名を上げているスズミに声がかかるみたいなストーリーを予想するファンもいるようだ。

スズミはティーパーティーの面々にも物怖じせずに淡々と依頼をこなしてくれそうであるが、物怖じしなさ過ぎて依頼の段階で「パトロールがあるので辞退させていただきます。」とか言いかねない。疑心に濡れていたナギサが疑うことを知らなさそうなスズミの誠実さに感心する展開もありかもしれない。

因みに呼称は「ナギサ様」だと嬉しい。上下関係の希薄な自警団だからこそ、ナギサみたいな明確に立場が上の生徒とのかかわり方が気になる。

錠前サオリ

妄言シリーズその③ スズミファンの間で語り草となっているアズサのプロトタイプ説絡みの組み合わせ。自分は過去の記事でアリウススクワッドの水着イベ実装前に、

舞台はトリニティ自治区のとある海水浴場。海を満喫していたのも束の間、会場で暴動を起こす不良生徒を鎮圧すべく、現場に向かう先生とアリウススクワッド一行。悪化する状況の中、先生はサオリたちに配慮し、正義実現委員会ではなく、政治的なしがらみのない「トリニティ自警団」に救援要請するのだった。

みたいな内容を予想したことがあるが見事に外れている。今後も何かの間違いでこの二人が共闘するような場面があったときに、スズミにアズサの姿を重ねるメタい演出が見たかったり。

鬼方カヨコ

妄言シリーズその④……と思いきや公式アンソロジーコミックで確認できるれっきとした組み合わせ。スズミがゲーム内要素であるスケジュールにて何故かゲヘナ学園に現れないことや、前述したアズサのプロトタイプ説から実はゲヘナ嫌いである説がささやかれていた中で、アンソロジーとはいえゲヘナ生とも分け隔てなく接するスズミの姿が描かれたのは大きな功績だと思っている。音楽趣味を持っているという共通点から今後も音楽祭のキービジュアル等で共演してくれると嬉しい。

氷室セナ

クールコンビ。妄言シリーズその⑤ エデン条約編で受けた恩を忘れていなかった……から始まる物語があるかもしれないが、いよいよシチュエーションだけが先行して二人が出会う経緯諸々が全く想像できない領域に来てしまった。

一応、イベントストーリー「シャーレのハッピー♡バレンタインパトロール/狐坂ワカモの沈黙と祝宴」にて共演はしているが劇中では会話らしい会話はしていない。しかし、そんな彼女を引っ張り出してもこないとスズミの交友関係が広まりそうにないのが苦しいところ。出会ってさえしまえば価値観や信条的に交友を深められそうではある……そう、“出会えばさえすれば”…………

自警団の方々

妄言……というか本当に存在しているかも怪しい人たち。イベストでスズミの活動がSNSで広まったことで後追いする者が現れたという発言が確認できる。彼女たちのスズミに対する印象はどんな感じなのだろうか?颯爽と正義を遂行していくスズミのプロフェッショナルな姿に感銘を受けたのか、彼女に助けられた恩を返そうとしているのか、なんにせよ今後のイベスト等でそのあたりの深堀が欲しいところ。

ゲーム内では仲間内で支援要請を送り合う場面もあるのでスズミも彼女たちと多少なりともかかわりがあるはずだがその際の対応も気になる。あくまでただの同業者としてドライな接し方をしているが、そのそっけなさやミステリアスさがかえって自警団内で信仰を集める要因になっているとかだと面白いかもしれない。

それなんてerg?隠し切れないヒロイン力

チュートリアル後に加入する所謂「初期組」の一人でもあるスズミ。

凛々しい顔立ち、学内の治安が悪化したからと連邦生徒会の直談判に来る行動力、戦闘終了後に見せるあの鋭い眼光……あぁ分かるぞ「絶対に堅物キャラだ……敬語でお淑やかそうに見えて、意外と石頭で話通じないタイプだぞ」なんて考えながら、恐る恐る絆ストーリーを読み進めると、そこには、先生と会う度に緊張して帰り道の足取りがぎこちなくなったり、エスコートで張り切りすぎて閃光弾を乱発する意外と可愛らしい一面を見せるスズミの姿があった。

あぁ分かるぞ「堅物キャラと思わせて、乙女な一面とのギャップで萌えさせてくるキャラだ……少し不器用なだけで普通に良い子だし、かなり好みのタイプだぞ」と、静かに何度もうなずく。何にも分かっていない。第一印象だけで決めつけるのはよくないと分かる例。

そんな彼女の魅力がふんだんに詰まったエピソードがEP.04 輝きを追いかけて

「お時間をいただきたく……」と言われどこに連れていかれるのかと思えば、日の沈みかけた閑散とした遊園地で星をお見せしたいと唐突に言われて面食らった先生も多い事だろう。なんと言うかブルアカってこういうこともできたんだ……感。記事の前半でも触れた、故郷感と消化の良さが持ち味の正統派ヒロインなのである。

それにしても星空を“一緒に見たい”ではなく“お見せしたい”と言うのがなんとも彼女らしい。普段の会話からしても打算や駆け引きとは縁遠そうなスズミだが、そこから繰り出される無自覚で小粋な台詞に不意を突かれてドキッとしてしまう……臨戦ホシノSS並みの防御無視っぷり。「こんな夜中ではなく、日中にでも。」「ただのご同行であれば、私もそういう風にお付き合いいたしますので……。」の辺りがお気に入り。

ビジュアルの期待を裏切らないイケメンっぷりを発揮する彼女だからこそ、このエピソードで見せる素朴な一人の少女としての姿により一層心惹かれる。観覧車という閉ざされた空間で、スズミの意外な一面を“先生だけ”が知ることができるというシチュエーションがオタク心をくすぐる。「この生徒の良さを知っているのは私だけなんだ……」という勘違い先生を数多く生み出す罪な生徒。きっと自警団にもこういう厄介な追っかけが紛れているに違いない……。

聞いてるこっちまで恥ずかしくなってくるプロポーズじみたスズミのこの台詞。
「いつも、つまらないことばかり口にしてしまうかもしれませんが……。」と謙るのも余計にそれっぽい。

押すでも引くでもなく、スゥーっとそばに来る感じ、遠回りと見せかけて最短距離をカッ飛んでくる。「走る閃光弾」の異名は伊達ではない。草葉の陰で「どうして最初からあれが言えなかったんだ……」と悔し涙する他の生徒の顔が浮かぶ。

でも何と言うか、これがスズミと先生の関係のピークで、スズミは、このまま付かず離れずの距離感で卒業を迎え、この思い出を大切な青春の1ピースとしてそっと胸にしまい込んで巣立っていきそう。閃光の如くパッと輝いて風のように去っていくそんな儚い物語が似合う。「それでもいつかは、私も……。」の“いつか”はたぶん来ない気がする。

メモロビに入る直前の、夜空や暗転した画面にスズミの声だけが表示されるこの演出。「見えない美学」というか、
限られた演出の中で最大限にムードを高めようとする在りし日の美少女ゲーへのリスペクト感がお気に入り。

話が若干逸れるが、絆ランクUP効果(大)の贈り物が「リボンのついた熊のぬいぐるみ」なのも王道ギャップ萌えで愛おしい。可愛いもの好きであることはストーリー等では語られず、カフェで彼女にプレゼントをしようとした先生にしか分からない情報になっているところが尚良し。リボンの色もおそろいでキュート。

在野の強者…!スズミの戦闘事情

日夜自警団としてパトロールに明け暮れるスズミ、ブルアカの世界観的にもその戦闘力は気になるところ。貴重な判断材料として、18人のスケバンを相手に一人で勝利、銃弾を使わずに勝ったこともあるというスケバンの発言がある。

その後も30人のスケバン相手にヒナタと先生の助太刀があったとはいえ余裕の勝利を収めているあたり相当な実力者であることは間違いなさそうだが、注目すべきは「銃弾を使わずに」の部分。普段の戦闘スタイル的に閃光弾を使用したと思われるが、この発言からスズミは体術も得意と解釈しているファンも少なくない。(メモロビで披露されたある部位の立派さから足技が主体と予想するファンもいる)

絆ストーリーでは閃光弾の使用後に「ドスッ」という鈍い音が鳴り響く。痛そう……

相手を極力傷つけないことを信条としているスズミだが、殴る蹴るはスズミにとって傷つける判定になっているのかが気になる。銃弾で撃たれても致命傷にならないキヴォトスなら、体術は相手を傷つけず無力化できる手段として有効だとスズミが習得しているというのも描写の幅が広がって良いかもしれない。

通信教育とかで真面目に研究する努力家タイプか、はたまた活動の中で自然に身に付いた天才タイプかは好みの問題。個人的には後者派、でもその日のパトロールの記録や反省がびっしりと書かれたノートが自室に山のように積んであるとかも良い。実力者の陰での努力描写は王道だけど好き(巴マ○的な)

因みにスズミの戦闘力自体は個人的に中の上、よくいって上の下くらいだと好み。スズミの魅力は強さよりも勇気や優しさにあるみたいなテイストだと嬉しい。ブルアカの強者はメンタルに難を抱えてる印象強いし……そういう路線での強さも描いて欲しいなと思ったり。

ちゃんと食べてる?不安な食生活

スズミファンの間で彼女の食生活を気にする声をちょくちょく目にする。何せスタイルがいい……ブルアカ内では比較的長身にあたる162㎝、衣服越しでもわかる引き締まった腹部、素肌とニーハイソックスのコントラストが目を引くスラっと伸びた脚、太も……

……このくらいにしておこう、言いたいことはそういうことじゃない、とにかく細い、特にお腹回り。美しいんだけど同時に心配にもなってくる、ちゃんと食べているのだろうか?残念ながらゲーム内では彼女の食に関する描写はほとんどない。

閃光弾風調味料なんていう頓智来なアイデアを披露したこともあったが、調味料に視点を向ける程度には食に関心があるとみていいだろうか(数少ない情報がコレなのがなんとも言えないところ)

スズミはあんまり冒険しなさそう。期間限定とかに興味ないタイプ。

ファンの間でも「意外にもがっつり食べる派」「関心が薄く、エナジーバーとかで済ませちゃう派」などで解釈が割れるところである。前者は自警団活動でカロリー消費激しそうだからつり合いが取れてる、後者はあれだけスタイルも良いし性格的にも食事は質素だろうという考え。両社ともスタイルと関連付けている点は共通しているか。

超余談だが、長髪と制服のカラーがそう思わせるのか、自分の中で勝手に立ち食いそばが好きみたいな設定がある。パトロールの中にふらっと立ち寄ってる的な(漂うスピンオフ漫画感)

真相は闇の中へ……噂される元アリウス設定

初期の立ち絵で銃に“例の刻印”が刻まれていたこと、何故かスケジュールでゲヘナには現れない、実態が不明瞭な自警団という組織、役職的にプロローグ組で若干浮き気味といった要素からコアなファンの間では元アリウス疑惑アズサのプロトタイプ説がまことしやかにささやかれているなど、異名に反して黒い噂があるスズミ。どうしても話が俗っぽくなるので避けようとも考えたが、彼女を語るうえでどうしても避けられないと思い今回話題に挙げる。

最初に個人の想いをぶちまけてしまうと、「本当にそういう設定があったとしても、もう掘り返さないでほしい……」というのが素直な気持ち。「今明かされる衝撃の過去……‼」展開をやるにはあまりにも年月が経ちすぎた……公式にはもうこのまま根っからの善人として描き切ってほしい。

とはいえ、折角ある可能性を否定しきってしまうのは惜しいし、面白い解釈でもあるのでいろいろと考えてみようと思う(メインでの情報が薄すぎて解釈違いとは思いつつも実は結構楽しんでいたりする)

例えば、組織の実態が不明瞭なことを逆手に取り、自警団という組織自体がアリウス生たちが経歴を偽りトリニティの情報を集めるために暗躍するための隠れ蓑になっているとする考えは面白いと思う。

憎きトリニティを討つためとは言え、その生徒たちを守らないといけないことに悶々とする生徒や、偽りの活動を続けるうちに本当に正義感が宿り迷いが生じる描写など非常に想像が膨らむ(あれ?やっぱりアリウスだった方が面白いんじゃ……)

もはやこの台詞も別の意味に聞こえてくる……
こんなことをしなくてもいいくらい平和になってほしいというニュアンスの筈なんだけど。

古風な銃を携帯する生徒が多いトリニティで、スズミやレイサのそれは比較的新しいものであることもこの説を後押ししている。アリウスの面々が生活の貧しさに見合わない高価な装備を携帯していることは有名だが、ここから出所不明のオーダーメイド閃光弾もアリウスの支給品だったと考えることもできるかもしれない。記事の前半で提唱したお嬢様説と正反対のアプローチ。

実際、このような根拠のない考察に納得ができてしまうくらい、報酬や賞賛を求めるでもなく何の後ろ盾もないまま戦い続けるゲーム内での自警団の行動が不自然に見えるのも事実だ。

ある程度物語を読み進めてから見返すと「どうしてここにスズミが……?」となる面子。

プロローグにて他のメンバーが各校の顔役ともいえる部活から選出されている中、一人だけ非公認の組織で浮き気味なのも、後にエデン条約編のキーパーソンだと判明した時の意外性や話題性のためだと考えると多少合点がいく。レアリティが☆1なのは経歴や実力を隠しているからとする考えもあるようだ。

スケジュールにてスズミはゲヘナ学園に出現しない設定になっている(レイサは出現する)のも今なおファンを悩ませる要素のうちの一つだ。作中で明確に敵意や嫌悪感を示しているミカやアリウススクワッド、正義実現委員会が出現しないのは理解できるが、スズミに関しては何の説明もない。

彼女の性格的にゲヘナに悪印象を持っているとも考えづらく、上記の設定の名残か、自身の所属を鑑みて無用な争いを避けようとしているというのが通説。最初の項目で上げた妄想のような家柄が関係している可能性もあるかもしれない。

これでゲヘナ嫌いだったらどうしよう……
戦争にもルールがあるように敵とは言え非道な行いは許さないというスタンスなのだろうか。
オフィスのガンラックに掛けられた4丁の銃。上からシロコ、スズミ、ハスミ、セリカと同じモデルと思われるが、
他の3人がオリジナルに近いカラーであるのに対して、スズミだけ元からかけ離れた黒色であるのが目立つ。
後に裏切ることを暗に示していたのだろうか……。

カフェタッチモーションや編成画面の待機モーションが、既存キャラの流用なのもシャーレに溶け込むために周囲の真似事をしているという見方もある。ここまで来るといよいよこじつけレベルだが、例の刻印一つでなんでもそれっぽく見えてくるのが凄いところ。

最初に掘り返さないでほしいなんて言ったものの、なんだかんだ言ってこうしてあれこれ妄想するのはやっぱり楽しいもので、公式でもファンサービスとしてその一片を匂わせるくらいの描写は入れてほしいとかわがままなことを考えていたりする。

個人的にこれ見よがしにぶら下げている学生証か入校許可証なのかわからない札が気になっている。
スズミの生真面目さを表現しているのか、アリウスからの転入設定の名残なのか……

これを着てくれスズミ!イベント予想

当然一番気になるのはこの話題。ここまで話してきたスズミのあれこれも全てはここにつながってくると言っても過言ではない。ここではSNS等で長年にわたってファンが積み重ねてきた予想、願望、妄想、幻覚から浮かんできたスズミの新衣装について、私自身の願望も織り交ぜながら語っていく。

私服系

ある日のトリニティ、スズミの多忙ぶりを心配するレイサ含む自警団員は、スズミに穏やかな休日をプレゼントしようと先生に相談を持ち掛けることに。先生とスズミのデート(?)も無事に取り付け、平穏な日常を演出すべく、レイサたちは私服で変装しながら、二人を尾行し脅威を未然に排除して回ろうとするが、時を同じくして学園内ではヘルメッド団が怪しげな動きを見せているのだった……みたいな日常系テイストの物語。

自警団員A「何だこのシフト表は……月末まで真っ赤じゃないか……。」
自警団員B「正義実現委員会も真っ青な出動記録ね……。」
レイサ「なんとかなりませんか?先生……。」

SNSでも似たような物語を想像しているファンも少なくなく、皆もスズミの私服はイメージ通りクール系なのか、乙女な内面を反映して意外とガーリー系なのかで日夜脳内で議論しているに違いない。

「そんなことないよ!」と言ってあげたいが、それはそれとしてクールでボーイッシュな私服も見たい……
部屋のセンスが終わっていることについてはそっとしておいてほしい。

幻の存在となっている「トリニティのダッシュロープ」「トリニティの駆け回る煙幕弾」の登場の場としても自然であり、尾行の最中にそれぞれの自警団の加入経緯やスズミへの惚気話を挟むことで曖昧だった組織の実態が深堀されると嬉しい。

終盤でレイサたちが事態を収拾しきれなくなったところに、異変に気が付いたスズミが駆けつけ事件は一件落着。スズミは、団員の気持ちを汲み取り、彼女たちを労う小粋な一言を残して物語は幕を閉じる。

スズミ「申し訳ありません先生、やっぱり私はこちらの方が性に合っているようです……!」

この後で提案するイベント案がシリアス寄りで、自警団の存在意義や信念、その生き様など「カッコよさ」に焦点を当てたがゆえに、自警団の誕生の経緯や団員一人一人の内面がなおざりになってしまっていたので、それを補完する形で考案しました。ブルアカのカラー的にもこっちの方が合っているかもしれない。

ミリタリー系

個人的に実装を望んでいる衣装。この衣装で実装されるなら物語はおそらくシリアス寄り。私は過去にこれを題材にした架空のイベントを記事に起こしたが、今思うと書きたいシチュエーションが先行してしまう余り、スズミたちの「生徒」としての一面を疎かにしてしまったと少し反省している。一応解釈の一つとしてここで共有しておく。

新衣装を実装するために物語を用意したというより、この物語を書くためにこの衣装が必要だったという感想。改めて見返してみてもブルアカのカラーというかソシャゲの売り方的にどうなんだろうコレ……といったところ。それでも近しい形で実現してくれたら泣いて喜ぶと思う。もし叶うなら、イベント内の交換アイテムは押収された“自警団のバッジ”とかにしてほしい……

衣装の補足をすると、正義実現委員会との関係を悟られないために、防弾チョッキの上から私服とか着てほしいし、自警団であることを示すバッジや腕章をこれ見よがしに身に着けていていると悲哀がでていいと思う。

メモロビは、パトロールの終わり、学園を一望できる丘から朝日に照らされる校舎を眺め、自分のこれまでの活動を反芻しているスズミが、再び自警団として活動できるのは帰るべき場所を守ってくれた先生のおかげだと感謝の意を伝える際に恥ずかし気にチラッとこっちを見る感じで妄想している(超早口)

水着or浴衣

この記事を書いた時期的に非常にタイムリーな衣装。当然この衣装を望む声も少なくない。4.5周年の水着イベはティーパーティーではないかという予想が多い中で、一部のスズミファンの間では茶会の護衛としてスズミが抜擢されるのではと(勝手に)ソワソワしている者もいる(私もソワソワしてる)茶会のお忍び海水浴の護衛に政治的なしがらみのない自警団を抜擢するのはそこまで不自然でもないし、何より記念すべきハーフアニバーサリーという舞台で日の目を見るスズミも見てみたい。

因みに例年のパターンで行くとハフバ前の水着イベは、SRTだったりヴァルキューレだったりと治安維持系の学園・部活から抜擢されることが多いので、秘かにプール施設の安全警備を行う水着自警団の実装を期待していたが、今年は百花繚乱紛争調停委員会であった。非常に悔し……おめでたい。

でも、すごく嫌なことを言うとこういった衣装は、すでにゲーム内である程度の掘り下げが済んでいるキャラの新たな一面を映し出すのが良いところなのであって、新たな一面どころか表面すらぼやけているスズミが着ても「かわいい!美しい!凛々しい!…………以上!!」となりかねないのが悲しいところ……(でもやっぱり水着も見て見たかったりする)

執事服

こちらもファンの間でひそかに望まれている衣装。過去にトリニティの文化祭イベントが発表された際に、執事喫茶でこの衣装に身を包んだスズミの奉仕姿が拝めるのではとひそかに期待していたファンもいたが、実際はスズミどころか自警団の名前すら出なかったのはもう昔の話。

同じ趣旨のイベントを二度も開催するとは考えづらく、実装は絶望的とも思われたが、ブルアカではまだ行われていないハロウィンイベに希望を見出している者もいる(スイーツ部がすでにそれっぽいことをしていることからは目を背ける)

ハロウィンのイベントの盛り上がりに乗じて悪事をたくらむ不良生徒を仮装した自警団と共に追跡するイベントもあるかもしれない。「正実は職務規定上制服を脱げないので、自警団の皆さんよろしく!」だと辻褄も合うか。この場合だと執事、探偵、吸血鬼……とそれっぽい衣装も目に浮かぶ。ロビーでの期間限定台詞でスズミがハロウィンについて明るくなさそうな発言をしていたのはこのための布石だったか。

でも、すごく嫌なことを言うと(以下略)

それでも明日を待つ。ファンのこれから

これまでスズミについて長々と語ってきたが、悲しいことにこの記事を投稿した2025年7月現在でも彼女についての新情報はほとんどなく、ここで書いた内容の多くもファンによる勝手な想像でしかない。スズミのファンとしていい加減に何とかしてほしいという憤りと、一周回ってこのミステリアスさが魅力なんだという諦念に折り合いを付けながら、今日もいつか来る彼女の新衣装のためにデイリーをこなし青輝石を貯める。

時々妄想もしたためながら静かにその時を待ち、どれだけ解釈違いな新衣装が実装されようとも「よくぞ来てくれた……」と温かく受け入れるつもりでいる。別に他人様の推し活の在り方に口を出すつもりはないが、同業者としてこんな場末の個人ブログにまで来てスズミについて知りたいと思う貴方にはせめてそんな“優しい先生”でいてほしいと切に願う……

ごめんなさい、私は優しくなれそうにない……

最後に

拙い文章でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。ぜひコメント欄などであなたのスズミ愛をお聞かせください。

コメント

  1. 文乃 より:

    4th(code:foxイベ)からブルアカを始めたスズミ推しの新規先生です。
    スズミが好きになったきっかけは絆ストーリーで、ストーリーから分かる彼女の内面や人物像、発される言動の数々に、スズミという一人の生徒にずぶずぶ引き込まれていきました。好きなスズミの絆ストーリーではメモロビを含め「輝きを追いかけて」です。モモトーク中のお気に入りの会話は、先生がスズミのエスコートのお誘いに乗ったら、パニックになったのか変なメッセージを送ってしまったというもの。ここ、すごく可愛いですよね…もちろんスズミの絆ストーリーは全部大好きです。
    恥ずかしながら、まだ最終章まで読めていないのですが、エデン条約編やイベント「どたばたシスターと古書館の魔術師」でスズミが登場したときは思わず顔が綻びました。お気に入りなので登場シーンはスクショを撮って残しています。窮地にまばゆい光とともに現れ、敵を殲滅して風のように去ってゆく…スズミ、最高にかっこいい。あわよくば、モブ生徒になってスズミに助けられて、スズミの追っかけを始めたいくらいです。「あの、お名前は…」と尋ねようとしたら、もうその場からいなくなっていて、助けられた日からずっと気になってそわそわしたままの煩わしい日々を過ごしたい。
    ブルアカを始めたタイミングが割と遅かったので、スズミのイベントももう終わっているのかな…と思っていましたが、まさか、新衣装以前に出番がなかったとは…知った時の衝撃は凄まじかったです。でも、TSUTAYAコラボのスズミのアクスタとクリアファイルが買えなかったのはすごく悔しい…
    新衣装を望む多くのスズミ推し先生と一緒に、いつまでも待つ所存です。その時まで青輝石は使わないと決めました。個人的に、水着でも浴衣でも、どの衣装も着てほしいしどの衣装でもアリだなと思っていますが、一番は私服ですね。憶測ですが、スズミはオシャレ(流行り?)に疎そう(家では可愛い服を来てるとかでも全然良いが、ほとんど制服で過ごしていそう)なのでショッピングに連れて行って、ガーリー系の可愛い服をお勧めしたりしたい。
    8割が妄想ですが、新衣装はどんなものでも嬉しいです。運営さん、どうかよろしくお願いいたします。
    いろいろ書いていたら、思ったより長くなってしまいました…すみません

    • MacKey より:

      コメントありがとうございます!
      モモトークでスマホ落っことすやつ良いですよね……そのあと律儀に報告するのもセットで可愛い。
      自警団モブになってスズミの追っかけする妄想は、スズミファンなら誰しもが通る道……自分もそれっぽい異名が欲しいです(笑)
      私服みたいですよね!!レイサが結構お洒落さんなので彼女と一緒にスズミをコーデしたい……
      この記事のコメントの一発目としてこれ以上ないくらい熱いスズミ愛をありがとうございました!貯めた石を存分に使える日が訪れることを私も願っています……!!

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